第1071回
今週の株価の流れ
先週17日のニューヨーク株式は
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が
ニューヨーク・タイムズ紙に
米株の買いを推奨するコラムを寄稿したことで
昼過ぎには前日比301.86米ドル高まで上伸しました。
ですが、引けにかけてじり安となり、
終値ではダウ平均が前日比で127.04米ドル安の
8852.22米ドルで引けています。
週明け20日の日経平均株価は
ニューヨーク株式が下げましたが、値ごろ感から買いが入り、
311.77円高で引けていました。
20日の香港株式市場では
7−9月期の国内総生産(GDP)成長率は
9%に減速したものの、
先ごろ開かれた国務院常務委員会で
複数の経済支援方針が打ち出されたこと、
中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)の尚福林主席が
政府による相場支援策の実施を明らかにしたことなどで
買い安心感が広がり香港市場は上げて引けています。
20日のニューヨーク株式は
9月米景気先行指数が予想外のプラスとなったことなどを好感し、
買いが入って前営業日比で413.21米ドル高の
9265.43米ドルと上げていました。
21日の日経平均株価は続伸し300円高の9306円と上げていました。
21日の香港株式市場は
金融市場の落ち着きや中国の景気対策を好感し、
高値で寄り付きましたが、
その後は売り優勢となり
H株指数は2.34%安の7267.12ポイントと下げて引けています。
21日のニューヨーク株式は
ダウ平均が前日比231.77米ドル安の9033.66米ドルと下げています。
22日の東京株式市場は、
前日の米株式相場の大幅下落と円高の進行を受け、
日経平均は9000円を割り込み8674円69銭で取引を終えていました。
22日の香港株式市場は輸出増値税の還付率見直しがでたものの、
ニューヨーク株式が大幅反落したことで
H株指数も7.79%安と大きく下げていました。
今週もニューヨーク株式が下げると、
ぶれはあるものの日経平均株価、香港株式市場の株価は
あとを追うように上下しています。
米連邦準備制度理事会(FRB)は
来週28、29の両日、連邦公開市場委員会(FOMC)を開き
追加利下げに踏み切るとの見方がでています。
ではこれで世界同時株安が止まるかといえば
実体経済が好転するか、精神的に安心させる材料が出ない限りは
下げていくでしょう、
香港株式市場の企業の株価でも
常識では考えられないくらいに安い株価の企業が
多くなってきました。
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