第1051回
長期なら

例えば配当だけを考えても、
投資資金に対して５％の配当を出せば
５年間で25％ですから、
投資資金の四分の一を回収できます。
また、10万円投資して５％の配当金を再投資に回し、
再投資した企業が年間30％成長して、
配当金も30％分増えていくと―――

１年目：
　配当金：5000円（５％の配当金)×1.3(企業の成長率）＝6500円

２年目：
　6500円[１年目の配当金]
　5000円[２年目の配当金]
　6500円＋5000円＝11500円×1.3＝14950円

＜３年目以降も同じように続けていきます＞

７年目：
　114285円

７年目で11万4285円ですから、
配当金で10万円の投資金額を回収した上に
１万4285円の利益が出ています。

10年目：
　277018円

10年目なら27万7018円ですから、
配当金で10万円の投資金額を回収した上に
17万7018円の利益が出ています。

この計算の中には
投資した企業の株の値上がりは入っていませんので、
株価が値上がりしていけば、
配当金からの利益と
キャピタルゲインからの利益を投資家は授受できます。

株での長期投資は
FXや宝くじのようにすぐに結果がでるわけではありません。
年数はかかりますが、ある程度資産を造ってしまえば、
今度は運用していくことで利益を膨らませる投資ができます。

また、少しまとまった金額まで溜まっていくと
投資家の心の中でも変化が生まれます。
今まで貯めたことがなかった人なら
株で100万円分できたら大きな資産でしょう。
また、この100万円分に対しての５％の配当金を再投資に回して、
再投資した企業が年間30％成長して、
配当金も30％分増えていったら
配当金だけで10年後に277万円にも膨らみます。
100万円分の株も、こうして膨らんでいけば
それだけでもまとまった資産になるかもしれません。

100万円分のほかに毎年30万円投資していったなら
10年間で投資金額は400万円です。
400万円というのはもうまとまった金額です。
これに配当金で増えていった利益、
株価の値上がり（キャピタルゲイン）を合わせれば
もっと大きく膨らんでいます。
ゼロサムゲームのFXや
当たるも八卦当たらぬも八卦の宝くじのように
海千山千の博打より、
確実に利益が出せるのが中国株投資であることがわかります。