第1048回
地獄絵図
最近、知っている人の友達が2ヶ月前に脳梗塞で倒れました。
現在は右片麻痺が残り、手の感覚が全くないということです。
その方は血圧が高いわけではなく正常でした。
今後のリハビリでどこまで回復するか、期待するしかありません。
その方は倒れる2ヶ月前に第二子を出産していました。
上の子供が小学生で、
学校行事で運動をしている最中に倒れたということです。
顔の症状が普通ではないということで、
すぐに救急車を呼んだのと
父兄の中に医療関係者がいたことですばやく行動できたのですが
それでも後遺症は残ってしまいそうです。
20代という若さで倒れるとは誰も想像していませんでしたし、
その方の夫も倒れたときは最初理解できなかったようです。
頭ではわかっていても、受け入れがたい気持ちが先にたちます。
また、乳飲み子と小学生の面倒と奥さんの介護ということが
夫の肩にかかってきました。
幸いにも三世帯住宅を2年前に建てたばかりで、
乳飲み子と小学生の長男と奥さんの介護を
両親が助けてくれるということで
仕事は続けることができるそうです。
核家族の時代だとはいえ、
何かあったときには
親や配偶者がいると精神的にも救いになりますが、
現実的に生きていくうえでも手助けになってくれます。
私自身は31歳で結婚しましたが、
35歳までは結婚しないで
仕事等やりたいことをやろうという考えでした。
実際家庭を持ってみると
これはこれでよかったのかもと思えてきましたが、
現実に脳梗塞で倒れてみると
妻と子供の存在が生きる糧に少し入っています。
また、独身のまま過ごしてきて脳梗塞で倒れたとしたなら、
それはそれで対処していくのでしょうが、
今の私には想像ができません。
私は右片麻痺でも杖を使えば歩くことができますが、
脳梗塞の病状によっては体を自由に動かすことができません。
そのような方を病院で見ていると、
本当にこれからどうして生きていくのか、
他人事ながら心配になります。
両親が生きている間は面倒を見てくれても、
親も年をとれば体が動かなくなり
本来だったら
面倒を見なければいけない立場の当人が動けないのですから
ある意味この世の地獄絵図です。
地獄は死んであの世に行ってあるのではなく、
生きている現在の中にこそあると思います。
独身で過ごすのもひとつのいき方ですが、結婚したほうが
いろいろあるでしょうが働くにしろ、家庭を守るにしろ
やりがいと心の支えが出てくるような気がします。
また中国株投資で少しでも使えるお金ができていたなら、
お金の面での地獄から多少は救われることもあるでしょう。
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