中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1032回
持ち株を売却しないなら

問題は下げている株価ではなくて投資する企業です。
収益さえ伸びていけば
一株利益が増えていく分株価でも割安感が出てきます。
中国株式市場に資金が戻ってきたときに
そのような企業の株価は大きく値上がりしていきます。
再度書きますが、
「大バーゲンセールが向こうからやってきてくれたのですから、
投資でも最大のチャンスです」
「全員が恐怖を感じ、市場に近づかないときこそ本当の買い場です」
少ない投資資金を有効に膨らましていける大チャンスなのです。
チャンスは逃さず掴み取っていくものです。
香港市場、中国本土B株市場にも波及し、下げましたので、
投資した企業の株価が下がっていくのを見ているのは
投資家心理としては忸怩(じくじ)たる思いが募るでしょうが。
ですが、それはしょうがないでしょう。

それがいやだったら手元にある株を全部売却して
大きく株価が下げるのを待って下げたら購入するしかありません。

売却しないで、単に株価が上がっていかないから
手元の資産価値が目減りしていっているからいやだ、
損になっていったと騒いでいるような戯言は
単なる愚痴にしか過ぎません。

株式市場の株価は
個人一人の思惑通りに動いているわけではありません。
また、大多数の人が上がってほしいと思っても
そう行かないときはいきません。
上がっていかないときはそれなりの理由があるのですから、
まずはその理由にそって投資の仕方を変えていく必要があります。
株式市場を自分の思惑に合わせるようなかなわない夢は捨てて、
現実の市場の流れにそって投資を変換する必要があります。

今でしたら多くの投資家は
手元にあった中国株を
去年後半の高値の時に売却しないで
手元に保有して塩漬け状態の人が多いと思います。

また、その時期に積極的に購入して
高い株価で購入した投資家もいらっしゃるでしょう。
特に株価が高値を更新しているときには、
今買わないともう安値では買えないのではないか
という気も強くなりますから、
多くの人が投資します。
だから、株価でも上昇していくわけです。

そこから大きく値上がりしていったら誰も文句はないでしょうが、
その後、サブプライムローン問題が大きくなり、
株価が下げてきて手持ちの株が買値より大きく下げてきたなら
マイナスになった金額を計算して
損をしたと頭を抱えている人が多いのが今でしょう。

そうなったとしたなら
ここからどういう投資の仕方をしていけば
損になった分を帳消しにできるか、
利益を出していくようにすることができるかが大きな課題です。

その解決策としては、
まず今まで投資した企業が成長しているかどうか、
現在市場では
「2007年12月本決算」を発表している企業が多くありますが
投資した企業の本決算内容が良くて
将来性がある企業なら売却せずに保有していてもいいでしょう。

また、今期は悪くともその原因がわかっていて
この先将来性がある企業も同様です。
逆に株価だけを追いかけて収益が伸びない企業でしたら
売却を検討して他の銘柄に乗り換えるのもいいでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2008年6月6日(金)

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