中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第984回
東北電気発展の2006年12月本決算から

送変電設備の研究開発と製造、輸出などを手がけ、
三峡プロジェクトにも参加している送電設備メーカーである
東北電気発展(コード:0042)の12月本決算は
売上高が前年比で2.0%減、純利益が10.4%増となっていました。

今期は主力の送電設備部門の伸び悩みと
連結対象子会社の減少などで売り上げが減少したことで
減収増益となっています。

ただ、増益となったのは
子会社2社の株式を売却した利益でかさ上げになっただけで、
売却利益がない場合の営業利益は
同52.6%減の1900万元となっていました。

2006年12月本決算
売上高 --- 5億3500万元 前年比 2.0%減
純利益 --- 2950万元 前年比 10.4%増
EPS --- 0.034元

東北電気発展の業績はよくありません。
中国政府は第11次5カ年計画(2006〜10年)で
送電網の建設投資を約2倍に拡大する方針ですので
同社もその恩恵を受けられるようになれば
収益も回復してくるでしょうが。

電力設備銘柄では東方電機(コード:1072)、
ハルビン動力設備(コード:1133)、
上海電気集団(コード:2727)、
東北電気発展(コード:0042)などが上げられますが、
この中で収益が今後伸びていく企業では
東方電機と上海電気集団が有望です。

東方電機の20066月中間決算
売上高 --- 20億1300万元 前年同期比 71.1%増
純利益 --- 3億8200万元 前年同期比 44.1%増
EPS --- 0.849元

上海電気集団の2006年6月中間決算
売上高 --- 211億9500万元 前年同期比 29.6%増
純利益 --- 11億7300万元 前年同期比 42.0%増
EPS --- 0.0987元

電力設備銘柄でも収益の伸びが大きく違ってきています。
数字の上で結果がでていますので、
東北電気発展に投資を考えるのでしたら
東方電機と上海電気集団への投資を考えたほうがいいでしょう。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年3月14日(水)

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