第978回
黛麗斯国際の2006年12月中間決算より
主に女性下着類の設計と生産、販売、卸売を行っており、
海外ブランド製品のOEM(相手先ブランド製造)のほか、
自社ブランドでの開発と生産を行っている
黛麗斯国際(トップフォーム、コード:0333)の
2006年12月中間決算では
売上高が前年同期比で25.08%増、
純利益が10.57%増と伸びています。
EPSは0.069香港ドルで配当は0.025香港ドルを出します。
・売上高構成比率
1:製造事業 (98.48%)
2:ブランド事業 (1.52%)
・主要営業エリア
1:米国 (72.49%)
2:ヨーロッパ (15.42%)
3:オーストラリア・ニュージーランド(5%)
4:アジア (3.19%)
5:香港 (3.86%)
6:南アフリカ (0.04%)
2006年6月本決算では欧米との繊維貿易摩擦、
物流コストが増大などで
売上高が前年比で2.6%減、純利益が37.3%減となっていました。
その後に欧米との貿易協議の結果、
繊維摩擦をめぐる混乱が一段落してきたことで
2007年度上期には業績が回復していく見通しです。
また、リスクを低減するために
タイの生産ラインを拡大していきます。
欧米に対しては今後も
貿易摩擦や米国市場での在庫状況の悪化なども考えられますので、
厳しい状況が続く可能性があります。
ですが、今後は中国での需要が増えていきますので
利益は確保できそうです。
生産拠点は中国、フィリピン、タイなどとなっており
2005年6月通期での年間出荷量は6100万枚となっています。
ただ、男性にとっては女性下着類というのは
なかなかよく分からない分野です。
業績の伸びは収益率および利益の伸びで検討できますが、
使用するのは男性ではなくて女性です。
女性のほうが身近なだけに今後中国で受け入れていけるかどうか、
商品を見ていくことで評価できるかもしれません。
今後は中国でも女性に受け入れられて
業績を伸ばしていけるかどうかが
キーポイントとなっている企業です。
現在の株価は1.30香港ドル程度でPERは12倍で
配当利回りは4%程度となっています。
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