第969回
協力して顧客の開拓を
ホンコン・ヘルス・チェック社の前身の事業内容は
衣料の製造、販売と
電子消費材のデザイン・製造・販売等を行っている企業でした。
ですが、親会社であるタウンヘルス社は同社を買収後(裏口上場)に
今までの事業を他の企業に転売し、
実質はタウンヘルス社の検診と
医療診断部門を受け持つ企業へと変身させてきました。
2006年4月には社名を星虹控股有限公司から
康健医療科技控股有限公司に変更しましたが、
2006年11月には再び
ホンコン・ヘルス・チェック(香港体検及医学診断控股有限公司)
に変更しています。
手っ取り早く上場させたいのであれば、赤字企業を買収して、
これから展開させていく事業を注入すれば済みます。
今までの収益はどうなっていたかといえば、
・業績推移
売上高、純利益(百万香港ドル) EPS(香港ドル)
年 |
2006年3月 |
2005年3月 |
2004年3月 |
2003年3月 |
2002年3月 |
売上高 |
1,450 |
4,150 |
23,117 |
23,410 |
28,620 |
営業利益 |
−45,346 |
−28,746 |
122 |
−121,909 |
−68,269 |
純利益 |
−45,346 |
−28,769 |
103 |
−121,923 |
−67,821 |
EPS |
−0.0490 |
−0.0389 |
0.0002 |
−0.8765 |
−1.9477 |
|
売上高だけを見たならば毎年下げてきています。
また、純利益をみても2004年3月には黒字となっているものの、
他の年は損益となっています。
この数字だけを見たら投資できる企業のはずはありません。
ですが、裏口上場した後は
事業内容もヘルスケア、
臨床検査サービスに特化した事業を展開してきています。
2006年に入り、今までの業種から切り離して
他の業種に一新してきましたので、
今までの過去の業績推移は関係がなくなります。
ホンコン・ヘルス・チェックは
親会社のタウンヘルス社と協力して顧客の開拓をしていきます。
親会社からの紹介、会員顧客、病院、外来顧客などから
獲得することで相乗効果が望めます。
今後の成長次第では
伸びていける企業に変身して行く可能性があります。
また、2社の株価が現在安くタウンヘルス社が30セント程度、
ホンコン・ヘルス・チェックが20セント程度と、
日本円で3円50銭から5円程度の株価となっています。
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