中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第962回
土地増値税

中国国家税務総局は2月1日から土地に対する
増値税(付加価値税)の徴税を強化すると発表しました。

*土地増値税とは
 いままでは「前払い納税」で
 現在の土地の価格に対して税を徴収していたのが主流でした。
 ですが、今後は不動産企業が物件を開発している期間内に
 地価が上昇したときに上昇分の付加価値に対して課税します。

「土地増値税暫行条例」は1994年1月1日付で導入されており、
不動産譲渡で得た収入から
控除項目(土地使用権の取得価格、土地開発コスト、
関連施設の建設コストや開発前の建物の評価額、関連税など)
を差し引いた付加価値に対して、
課税することになっていました。

累進課税は4段階となっていて、
課税対象額が控除項目の50%以下の場合は税率30%、
50%超過〜100%以下の場合で税率40%、
100%超過〜200%以下で50%、200%超過で60%となっています。

ですが、実態は不動産開発コストの確定方法が不明瞭の場合は
「土地増値税暫行条例実施細則」の第16条で
課税対象額が確定できない場合は
増値税の前払いができるとしており、
実質前払いがほとんどの物件で行われてきました。
各地方都市で徴収方法でも異なっていました。

今回、清算方法を細かく規定しており、
不動産開発プロジェクトごとに清算を行います。
また、数期に分けて開発する場合は、各期ごとに実施します。


不動産業者は土地の権利を所有した時点で税額を決め
支払っていました。
(中国の土地は国のもので、
不動産業者は土地のうわものに対して70年の契約で
土地の使用権を国から購入している)

今回の処置では物件を開発している最中で、
開発し終えるまでに物件の価値が上がった場合は
上がった価格に対して税金を明確にして徴収すると発表しました。

不動産業者は地価が上昇する状況下では
企業にとってコスト増となるとして
不動産企業の株価も下落するように思えました。

確かに1月17日に土地増値税が発表された日に
徴収開始を嫌気した売りが出て
不動産銘柄の株価でも下げていきました。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年2月12日(月)

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