中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第960回
配当利回りを狙った投資

投資した企業の配当金に対して配当利回りが20%前後になれば
投資家にとって利益を膨らませていける条件がひとつ増えます。
配当金を再投資することによって株数でも増やしていけます。
ですが、1〜2年で配当金を増やしていくことは
なかなかできません。

特に2005年後半に入り株価指数でも大きく上昇してきました。
香港市場のH株指数を見ても
2005年11月には5000ポイントだったものが
現在は1万ポイント前後と約2倍になっています。

単純に比較すると2005年11月のときの株価が10円だったとすれば
現在は20円まで上がったことになります。
株価が上昇した分
1年ちょっと前には配当利回りが5%の企業でしたら
現在は2.5%まで下がっていきます。

株価が上がったからといって手放しではなかなか喜べないのが
配当利回りを狙った投資の仕方です。

4〜7%の配当利回りで購入を検討できた企業も、
現在では1〜4%程度まで下がってきています。
ではこれで配当利回り狙いで投資はもうできないのかといえば
そうとばかりはいえません。

例えば年率50%で収益が伸びていく企業の10年後
成長していく数字を見ると57.66倍になります。
現在の配当利回りが3%でしたら10年後には約173%になります。

10万円投資して173%の配当金がつけば17万3000円になります。
配当金だけで投資資金を1年で回収したうえに
73%の利益がつくことになります。

年率30%で10年間続けて収益が伸びていく企業に投資したのなら
41.35倍になります。

長期で投資金額に対して配当利回りを見ても、
大きく成長していく企業に投資することで初めて
配当利回りでも高くしていくことができます。

私自身が投資した
7年目の広東電力の2005年の配当利回りは19%程度でした。
単純に配当利回りでの数字だけを見ますと低くはありませんが、
高くもありません。
まあまあ合格点ぎりぎりといったところですが
決して大成功だとはいえません。

長期で成長していける企業に投資していけば
配当利回りを高くしていけます。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2007年2月8日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ