中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第936回
パイ

日本では企業の収益が伸び、
景気も少しは回復してきたとはいっても、
ほとんどの日本人は実感できないでいるでしょう。
 
日本は世界の中でもいち早く先進国となったがために、
他の発展途上国より格段に高い所得水準になりました。

ですが、1990年に入り経済成長が低迷するようになると
海外で安い労働略を武器に低コストで商品を作り
他の企業より安い価格で販売することで
企業は生き残りをかけるようになってきました。
1980年からですが、特に1990年代に入り
海外に工場を移転し生産する企業が増えています。

また、新興国が発展してきたため技術も向上してきました。
海外からも安い製品が入ってくるようになったことで
労働賃金が高い日本の製品に割高感が出て、
多くの企業が利益が出せなくなってきています。

利益が出なくとも製品を作り回転させていくことで
何とか息をついている企業も多くあります。

日本は1990年のバブル以降長い景気低迷が続いてきました。

一方で中国はどうかといえば逆に大きく伸びてきています。
中国の1990年の国内総生産(GDP)は1兆8547億元でした。
2003年には11兆6694億元に伸びています。
13年の間に約6.29倍に伸びています。

日本では建設業でもひとつの仕事を請け負うのに
いくつもの業者が赤字覚悟で入札します。
仕事が回転して行かないと即倒産してしまいます。

中国では建設業でも
これから多く開発できる土地や建物があり、
建設企業はまだまだ伸びていけます。

日本ではひとつのパイを奪い合っていますが、
中国ではいくらでもパイがあるのですから、
今回取り損ねたとしても次のパイを取っていけば済みます。

中国がこれから伸びていける国かどうかは、
株式市場の時価総額、中国の国内総生産(GDP)等の指標の伸びから
過去の数字、現在、そして将来の成長を予想することによって
判断できます。

中国株・株式投資 小泉 鉄造


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2007年1月5日(金)

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