第846回
小売企業の中間決算から
上海友誼集団(上海フレンドシップ、コード:900923)の
2006年6月中間決算から
・2006年6月中間決算
売上高 --- 104億9536万4041元 前年同期比 21.9%増
純利益 --- 7296万7712元 前年同期比 2.9%増
EPS --- 0.170元
上海を中心に百貨店、スーパー、ホームセンターなど
総合小売事業を展開している上海フレンドシップは
同業他社での競争激化で
売上高が前年同期比で21.9%増となりながらも
純利益は2.9%増にとどまっていました。
また、フレンドシップの傘下企業である
国内スーパー最大手の聯華超市も
親会社のフレンドシップ同様、同業他社での競争激化の影響を受けて
売上高が前年同期比で21.2%増、
純利益が5.6%増となっています。
聯華超市(コード:0980)の2006年6月中間決算から
売上高 --- 83億5100万元 前年同期比 21.2%増
純利益 --- 1億3800万元 前年同期比 5.6%増
EPS --- 0.22元
中間配当 --- 0.06元
権利落ち日 --- 9月21日
聯華超市は2006年下期に4億元を設備投資に回し、
新店舗を300店出店していく予定です。
同社自身は毎年500店の新規出店を目標としています。
上海フレンドシップ、聯華超市は
小売企業で上海を中心に出店していますが、
裾野を広げて他の省にも出店を加速させています。
業績はすぐに伸びていく状態ではありません。
小売企業は短期投資ではなくて
長期投資で投資を考えていったほうがいいでしょう。
中国では所得が伸びていくと同時に
小売企業も業績が伸びていきます。
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