第834回
相手を知り己を知る
日本では英語を話したいという人が多いでしょう。
英語を覚えていくのに
最初はアルファベットの読み方、書き方から覚えていきますが
本当に理解していくには
会話で使っている英語圏での風習やマナーがわかっていないと
本当の理解はできません。
恋愛でも恋人同士が相手のことを理解してあげる。
英語を理解するにしても使っている国のことがわかっていないと
本当に理解することができません。
中国株式投資を行っていくにしても、
中国株式市場の仕組みと
その環境を理解していくことから始めていかないと
本当に中国株式市場を理解したことにはなりません。
日本の株式市場とは違うということを認識したうえで
相手を理解していくことで
初めてどんな市場なのかがわかってきます。
中国で上海に証券市場が誕生したのは1990年12月です。
1991年には深セン証券取引所が開設されました。
1992年には両証券取引所に
海外投資家専用のB株市場が開設されました。
B株市場が開設されてまだ14年目というのが
中国本土の株式市場です。
中国の株式市場はまだ新しい株式市場であり
これから新しい業種でも企業が今後続々上場するのが
中国株式市場です。
中には中国国内で成熟した企業が上場していますので、
そのような企業に対しては
いくら新興国の市場だとはいえ
企業自体が大きく成長していく可能性が少ない企業もあります。
そのような企業は投資対象から除くとしても、
活きのいいこれから伸びていく企業が上場してきたなら
投資をしていくことができます。
戦国時代でも敵を攻めていくには
相手の内情を知らない限りは戦術が立てられません。
まずは「相手を知り己を知る」です。
相手の実情を把握したうえで
自分の戦力の持ち駒から計算して戦術を立てていくことです。
中国株式投資でも
まずは相手の市場をよく見極めて投資していくことが必要です。
恋愛のときのように相手をよく知り、
戦国時代のように投資でも戦術を立てて投資をしていくことです。
ただし、恋愛のときは相手を好きになってしまうと
いいところだけが見えてしまい悪いところは見えなくなります。
「恋は盲目」とも言いますから
まずは両目を見開いて相手のことをしっかりと見ることです。
株式市場に対しても
儲かりそうな市場であるというだけにほれ込んで投資したのなら
恋は盲目のときと同じように正しい判断ができなくなりますので
この点では注意が必要です。
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