第804回
原油価格と車
原油価格が上昇していることで
世界の経済はインフレ懸念が出てきています。
石油生産国にとっては原油価格が上がっていけば
それだけ利益が増えていきます。
ですので、石油生産国にとっては
原油価格上昇は打ち出の小槌のように思えるでしょうし
しばらくは原油高が続くでしょう。
ですが、長期的に見れば
将来は原油が重要でなくなるかもしれません。
また、石油が枯渇すれば
そのような国は
世界各国にとって投資ができない国になっていきますので、
世界からは見捨てられていくでしょう。
ではその時期がいつになるかといえば、
まだ当分はそのようにはならないでしょう。
むしろ今後いっそう石油の奪い合いになっていくでしょう。
ですが、石油価格が上昇していくということは
電気自動車やソーラーシステムで動いていくような開発が
石油よりも安価で供給できるようになれば
石油に依存していく体制が崩れていきます。
そのほうが地球にはやさしいでしょう。
温暖化現象に対しても
対処できるようになっていく可能性も出てきます。
実際目に見えている利益率と
温暖化現象による損失を計算したなら
今の時点でも損失が大きいのかも知れません。
ただ、数字の上でなかなか表面に出てこない部分です。
中国株式投資を行っていくうえでも
短期間の収益を考えるのであれば、
中国が成長するための原材料を確保していかなければいけない
石油関連企業への投資を重視していく必要があるでしょう。
長期的に考えれば石油関連企業への投資も考えながら環境問題、
および中国で今後伸びていくような業種への投資を
考えていく必要があります。
ですが、日本の朝日ビールではサトウキビからエタノールを抽出し、
車の燃料に使えるように試作しています。
ブラジルではサトウキビからエタノールを抽出し
現在は車が走っています。
アメリカの政府も大きな関心を抱いています。
トヨタはハイブリッド車を生産し、
ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせた
製品開発を行っていますが、
エタノールを使った場合
もっと効率が上がっていく可能性があり、現在は各社模索中です。
この点では将来を見定めていく必要があります。
などと、考えているうちに
中国本土からマカオへの入国手続きを行っていました。
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