中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第762回
QDII導入から

4月17日に中国人民銀行の中国銀行業監督管理委員会
および国家外貨管理局との連名で
QDII(指定国内機関投資家)を即日施行すると発表しました。


*QDIIとは
Qualified Domestic Institutional Investorsを省略した言葉で、
中国証券監督管理委員会(CSRC)が認めた
中国国内金融機関の機関投資家に
海外株式への投資を認可する制度です。
認可された機関投資家は
海外の金融市場の取次ぎ業務を行えます。
中国人の一般投資家は海外への投資はまだ認められてはいませんが、
一般投資家が指定された機関投資家を通じて、
機関投資家が海外の資本市場、
特に株式市場で取引ができるようになります。
主に投資先としては香港市場になります。
今の段階では国内機関投資家に対しては、
市場の状況および機関投資家の経営状況などから
QDII全体の投資枠を設定するとなっており、
まだ具体的な数字は出ていないのが現状です。
QDIIで認可される機関投資家としては、
認定された中国国内の銀行や保険会社などとなります。
QDIIが実施されますと中国本土の資金が香港市場に流れて、
香港株が上昇するのではないかという観測がでています。


中国では貿易黒字の増大で外貨準備高が膨らむ一方となっています。
外貨準備高を減らすために
中国では主にアメリカの金融商品(債券)を購入し
均衡を保とうとしていますが、
その分元を大量発行しなければいけません。
このために中国国内でインフレになる可能性も出てきます。
そうならないためにも政策的対応としてQDIIを活用し、
中国にあるお金を香港市場に投資させ
中国にある外貨を減らしていく方法も視野に入れ実行してきました。
またアメリカから要求が強い
人民元切り上げ圧力から逃れる切り札としても活用できます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年5月8日(月)

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