第754回
中国国際コンテナの株価変動から
深センB株企業の各種コンテナを製造している
世界最大手企業の
中国国際コンテナ(コード:200039)の株価は
今までコンテナ販売が好調に伸びてきたため
株価でも高くなっていました。
ですが2004年に需要が急増した反動で
業績の伸びは2005年下半期に
セミ・トレーラーの販売伸び率が鈍化したことで
需要が調整段階に入ったと見られ増益率は下がってきました。
2005年の四半期ごとの内容を見てみるとよくわかります。
2005年1〜3月期決算から
売上高 --- 81億5546万3224元 前年同期比 105.1%増
純利益 --- 9億1444万7972元 前年同期比 395.1%増
では中国国際コンテナの2005年12月本決算ではどうかというと、
2005年12月本決算
売上高 --- 309億5931万599元 前年比 16.5%増
純利益 --- 26億6914万758元 前年比 11.7%増
EPS --- 1.3233元(前年は2.3689元)
期末配当 --- 0.38元
株式配当 --- 10株に対し1株
売上高、純利益とも大幅に減少しています。
中国国際コンテナの主力事業であるコンテナ事業は
今後需要の伸びが鈍化していくものの、
安定的に成長していくでしょう。
ですが今後大きな伸びが見込めないために
道路輸送車両事業にも進出していきます。
2005年12月には世界貿易機関(WTO)加盟時の公約通りに
物流市場が全面開放されます。
同社は道路輸送車両事業の収益の伸びでは
2005年1〜9月期時点で売上高が38.8%増の257億6300万元、
純利益では48.7%増の26億5000万元と伸びていました。
主力事業のコンテナ事業は
伸び悩みになっていく可能性が大きくなっている一方、
車両事業を行い収益を拡大していきます。
中国国際コンテナの最近の安値は
2005年12月12日の5.8香港ドルでしたが
4月後半には10香港ドルを超えてきました。
なぜ上昇したかというと、
中国国際コンテナはコンテナ価格が急回復していると
4月後半に発表しました。
これを受けて多くの証券会社が
中国国際コンテナのレーティングを引き上げたことで
投資家の買いが入り株価でも上げてきました。
今後今までどおり高い成長率で業績が回復していくかといえば
今後の様子を見ていく必要があります。
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