第739回
ペトロチャイナの2005年本決算から
中国で石油最大手企業のペトロチャイナ(コード:0857)が
2005年12月本決算を発表しています。
2005年の石油、天然ガスの生産量がバレル換算で
前年比5.1%増の10.09億バレルとなり
原油生産量が1.1%増の8.23億バレル、
天然ガスが27.8%増の1.12億立方フィートとなっています。
2004年の1バレル当たりの原油販売価格は33.72米ドルでしたが
2005年には48.37米ドルとなり43.4%増と大きく伸びました。
2005年は原油価格が上昇したために
ペトロチャイナは収益拡大の恩恵を受け
売上、利益とも伸びています。
・ペトロチャイナの2005年12月本決算
売上高 --- 5522億2900万元 前年比 39%増
純利益 --- 1333億6200万元 前年比 28.4%増
EPS --- 0.75元(前年は0.59元)
期末配当 --- 0.180325元
ペトロチャイナは国内、海外で油田の権益を確保するために
投資を拡大しています。
今年は前年比で2割増の1490億元を投資をします。
2006年度は石油製品の消費が前年度に比べ
5〜7%伸びていく予想で
需要増を満たすために今後も投資が続きます。
今後も原油価格は大幅に下落する可能性は少なくなっていますが、
たとえ原油価格が安くなったとしても
原油生産量は伸びていかざるをえないですので
長期投資を検討できるでしょう。
ですが、原油価格は
未来永劫にずうっと上がっていくわけではありません。
また上がっていくとしても
市場に受け入れられないくらい高くなったなら
下落していくでしょう。
下落していくとしたら数ヶ月の場合もあるでしょうが、
長期に数年かけて下げていく可能性もあります。
そうなれば株価もしばらくは停滞するかも知れません。
短期で株価の変動を見ていくのではなく、
長期で業績の伸びと見比べながら
投資できる期間を見ていく必要があります。
ペトロチャイナは2003年初めには1.40香港ドル以下でした。
その後株価は右肩上がりで上下しながら上昇しています。
2006年3月31日には8.10香港ドルでしたので5.78倍になっています。
この3年間強値上がりしてきています。
<次回に続く>
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