第725回
キャセイ・パシフィックの2005年12月本決算より
香港最大の航空会社で旅客便で
世界90都市以上をカバーし航空関連業務を展開している
キャセイ・パシフィック(国泰航空、コード:0293)が
2005年12月本決算を発表しました。
売上高 --- 509億900万香港ドル 前年比 19.1%増
純利益 --- 32億9800万香港ドル 前年比 25.3%減
EPS --- 0.977香港ドル(前年は1.314香港ドル)
期末配当 --- 0.28香港ドル(前年は0.45香港ドル)
売上高が19.1%増と伸びていますが
純利益は25.3%減となっています。
旅客者の需要は前年比13%増の1543万7200人、
貨物輸送量はも前年比15%増の111万8000トンに達し、
過去最高を更新しました。
ですがジェット燃料価格が大きく上昇したために
純利益では減益となっています。
同社のジェット燃料は
2004年には1バレル当り47.5ドルでしたが
2005年には73ドルと急騰していました。
また旅客輸送と貨物輸送から徴収した
燃油特別付加運賃(サーチャージ)も
利益を大きく下げ止めることには役に立ちましたが、
プラスまでにはできませんでした。
燃料価格の高騰で
多くの航空会社は売上げが伸びても減益になっています。
キャセイ・パシフィックが現在保有している航空機数は96機ですが、
同社のネットワーク全域を通じて
旅客数や貨物需要が高まっているため、
今後の運航ルートと輸送能力の拡大を睨み
航空機を9機発注しており
年内には新旅客機の納入は5機となっていて
9月には保有機数が101機となる予定です。
航空会社に投資を考えるときには
売上げとともに利益が増えるようになったなら
株価でも上昇していくでしょう。
航空会社が利益を伸ばせるようになったときが
株価でも上昇していく時期になっていくでしょう。
ですがその時期はまだ見えていません。
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