第717回
伸び率
株式投資で見ていくときに
過去に株価がここまで下がっているのだから
その株価まで下がったなら購入しようという投資の仕方には
大きな間違いがあります。
業績が伸びて一株利益でも伸びてきたのなら
株価で利益分、株価が上がったとしても
その株価は妥当な株価となります。
もし妥当な株価から値下りしていたのなら
安値で購入できることになります。
妥当な株価より高かったとしても
先々業績でも伸びていきそうなら
利益は先々大きく上昇していきますので
現時点の株価は高いとはいえなくなってきます。
投資家が企業に投資するとき
将来大きく業績が伸びていくことを期待して投資します。
10万円投資したなら
1000万円まで株価が上がっていかないかと投資家は願います。
もし10万円投資でもそのような企業に投資できたとして、
その後株価が20万円まで上昇したときに
株価が20万円のときに投資できないかといえば
そんなことはありません。
20万円で購入したとしても
1000万円まで株価が上昇すればいいことですから。
ですが投資しているときには
将来1000円まで上昇することはわかっているわけではありませんので
今後の業績がどこまで伸びていけるかを見て投資している段階です。
20万円投資でも将来1000円まで上がっていくとわかっていたのなら
誰だって投資します。
宝くじを購入する際に当たる番号がわかっていて、
どこの販売所で何時何分に宝くじを買えば当たるかが
わかるようなものです。
わかったなら誰だってその販売所にいき
その時間に宝くじを購入するでしょう。
ですが実際はそんなことはわかるはずはありません。
ほとんどの人にとっては宝くじは当たりくじが発表になる前までの
夢を買う商品になります。
中国株式投資では宝くじによって違いますが、
1枚300円で買ったとしても
発表時期の数ヵ月後に当たれば1億円になる場合だってあります。
ですが中国株式投資では300円投資しただけで
数ヵ月後に1億円になるということはまず不可能です。
通常は宝くじを購入する場合
1枚だけ購入する人は少ないでしょう。
10枚から30枚を連番か、
またはばら売りで購入する人が多いでしょう。
それにしたって当たる確立は何千万分の一です。
だからこそ「お宝くじ」なのでしょう
中国株式投資でも
クズ銘柄では一株が1円以下の数銭で購入できる企業もあり
購入株数でも売買単位での制限はありますので
1000円程度で購入できる銘柄もないとはいえません。
それなりの業績を上げている企業に投資するのでしたら
1〜2万円は必要です。
例え1年間を投資したとしても
1億円にすることができないかといえば
可能性から見ればゼロとはいえませんが
宝くじに当たるような確立より低いでしょう。
それよりは10万円、またはお金を貯めて100万円にして投資したなら
1億円にできる可能性は大きくなります。
宝くじで1億円に当たる確立は何千万分の一ですが、
お金を貯めて中国株に投資したなら
1億円になる可能性は百分の一程度まで縮まっていくでしょう。
宝くじでしたら購入期間から1ヶ月程度で結論が出ますが、
中国株式投資では数年間10年、
それ以上かかることを考えて投資していく必要があります。
<次回に続く>
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