中国株で財産をつくろう

イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第715回
原油価格と企業

原油価格は2003年11月には
1バレル30ドル以下になっていました。
ですがその後の原油価格は上昇し、
2005年8月には1バレル70ドルを超えていきました。
なぜ原油価格が上昇したかといえば
発展途上国の中国が経済発展をしていくうえで
原油は必要不可欠だったからでした。
市場は中国で原油を必要としているという情報の元に
投機資金が大量に入り
現実に必要な価格より大きく値上がりしました。
このために実態に必要とする原油価格以上に
大きく上昇しました。

最近は原油先物市場で利益を上げたお金が
他の商品に向かっていますが
原油価格はなかなか下がっていきません。
2006年に入ったなら
原油価格が実態にそって下がっていくかと思ったら
なかなか下がってはいきません。
今後も石油は必要ですから
原油価格はなかなか下がらなくなってきました。

2003年12月に
「オリンピック前の中国を見よう!
小泉鉄造と行く、北京企業視察ツアー」で
中国石油天然気(ペトロチャイナ、コード:0857)の本社に
企業訪問をしております。
ペトロチャイナは中国最大の大手石油化学グループ企業です。
油田及び天然ガス田の探索・開発・掘削・製油など
一連の業務を行っており、ニュ−ヨ−ク市場にも上場しています。
2003年のころは原油先物相場で1バレル30ドルでした。
原油価格は現在1バレル60ドルを超えています。
今後暫くは大きく値下りしていくようなことはないでしょう。
逆に上がっていく可能性が強くなっています。

機関投資家の評価では
石油価格は2005年前半は高くなるが
後半は低くなっていくという予想でした。
2003年12月にペトロチャイナの本社に伺ったときの
ミーティングで原油価格に対しての見通しを聞いたときに、
まずは赤字黒字の分岐点として
1バレル20ドルでは厳しい
それ以下の1バレル15ドル以下になったなら
利益は大きく減少するという内容でしたが、
現実にはそうならないであろう、
むしろ今後の石油価格は上昇していく可能性が大きく
楽観的な見方をしているという見解でした。

株式投資で考えておかなければいけないのが
いい状況のときとそうでなくなった場合で
最悪になったならどうなるのかという見方です。
日本では1985年以降
土地の価格が大きく上昇してバブルになってきました。
では土地価格に対して
その実態は正常なのかを見ていくと
銀行で余ったお金の行き先が
どこにいったらいいのか
方向感がなくなった資金が不動産に入り
大きく土地価格が上昇しました。
また日本の土地価格の上昇を受けて含み資産が増えたことで
アメリカの不動産価格に対して割安感がでて
日本の投資資金は
アメリカの不動産や建物に投資すれば
利益を大きく伸ばせるのではないかという事で投資しました。
結果は日本でバブル崩壊で
日本の土地価格は大きく下がり
アメリカに投資した多くの企業は撤退し
大きな損益を出して終焉しています。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2006年3月2日(木)

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