第678回
理解できることとそうでないこと
株式投資でも大事なのは
間違ったことに関しては間違っていたとハッキリ言えることです。
年をとった人の意見が正しいとは限りません。
その時代には正しい意見だったとしても、
時代によって見方も考え方も違ってきます。
株式投資でも日本ではデイトレードが主流ですが
1995年以前は考えられないことでした。
ですが日本の株式市場で
売買代金でも4兆円を超えるような日が続くようになったのは
デイトレーダーたちの参入があるからで
売買手数料でも安くできるようになってきました。
日進月歩で投資の仕方も変わってきています。
過去の投資を行っている投資家にいわせれば
今の投資の仕方は投機でしかないと言うかも知れませんが
現実は利益を追及して投資している姿は今も昔も同じです。
ただ投資の仕方(方法)が変わっただけです。
昔からのことわざで老人が若者に対して
「今の若者は何を考えているのかわからない、嘆かわしい」
といっています。
ですが当人も若いときがあったはずです。
そのとき流行っている事に対しては夢中になっていたでしょう。
ただ時代が流れるに従い
それを理解できるようになっていけるかどうかで
考え方のギャップが生まれます。
また若者に言わせれば
そのような人たちとはもう価値観が違ってきているのですから
「今の大人は何を考えているのかわからない」
といわれるのが落ちでしょう。
時代は繰り返し流れていきます。
今の若い人もいつかは年をとっていきます。
その時にはまた同じようなことを
若者から言われるようになっていきます。
中国株式投資に対してもそうです。
今は株式投資に関して
インターネット取引を若い人は何の抵抗もなく行います。
この点でインターネット取引が得意でない人にとっては
不利になります。
では今の若い人と
中国株投資を行っていくうえで勝てないのでしょうか。
そんなことはありません。
若い投資家以上に投資を行ってきた投資家にとっての長所とは
昔とった杵柄ではないですが、
過去の経験則で培ってきた投資の仕方、投資の方法です。
これだけは経験がものを言います。
ですがものをいうには
今の現実での投資の仕方、考え方を
過去の経験則から有効に生かしていくことです。
過去の日本の高度成長の時代の出来事を
発展していく中国経済に当てはめることにより
過去、現在、未来を予想して投資していくことです。
このときに必要なのが投資に対しての心構えです。
株式投資では昔からやっていた投資家は
自慢話や知ったかぶりだけはしてはいけません。
むしろ逆にわからないことはわからないといい
話を丁重に聞くことです。
株式投資では若いことや年齢が上の人手の差は関係がありません。
先ずは相手がいった投資方法があったとしたなら
その中から投資に必要な情報だけを生かし、
後は日本で起きた昔の出来事を関連付けて
投資に生かしていく事です。
ここで初めて若い投資家に対して「年の功」での投資ができます。
ここでは昔の自慢話や説教などはご法度です。
同じ投資家として
上下関係がなく意見を交換していかなければいけません。
特に年齢が上になり
昔はこうだったああだったという話で
自分の立場を上に押し上げようとしたなら
これはまったくの逆効果です。
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