第636回
上海振華港口機械
上海振華港口機械には2003年11月14日に伺っていますが、
この時点では2回目の訪問で今回が3回目にあたります。
上海振華港口機械
(シャンハイ・ジェンフア・ポートマシーナリ、コード:900947)は
港湾クレーンの製造・販売では世界最大手企業で
大型コンテナクレーン、バルク貨物用機械などの
製造・販売を行っています。
今回10月28日に上海振華港口機械の本社に午後伺いましたが、
28日がちょうど2005年第三四半期決算発表の日と重なり
直接関係者の方から意見を聞くことができました。
売上が伸びているのは
海外からの受注と中国国内からの受注が増えており
順調に業績も伸びているからという当たり前の答えでした。
ですが、この当たり前のことがなかなかできないのが企業です。
製品に対しての価格は
輸送費+コスト+製品=価格ということです。
なお、同社の港湾クレーンは20年間使えるとのことです。
現在受け取る為替に関しては
米ドル建てで固定為替レートで行っている、
ということでしたから
人民元立てより為替差損のほうは考えなくてもいい企業です。
2回目の訪問の時に伺った時
聞いたのが同社の売上の95%は海外からの受注ということでした。
この時点で私の判断では、
同社は海外の受注を増やしながら
将来的には国内の市場の占有率もあげていく事になるという
見解でした。
今回伺ってそのことが当たっていました。
現在の国内販売は30%であり、海外販売は70%ということでした。
今回伺ったのが2005年10月末ですから約2年前のことです。
現実には2003年の時の予想以上に速いスピードで
国内販売率が増えています。
また、
売上では2005年予想で13億米ドルに達する可能性が大きいこと、
2006年予想では20億米ドルになる可能性もあるということです。
この背景には
今後も海外中国国内からの受注が見込めるということと、
2005年9月には大口受注を取っていることがあります。
受注額では
総額2億5000万米ドル(約20億元、日本円で300億円)となっており
製品は2007年末までに段階的に納入します。
<次回に続く>
|