第615回
グローバル・グリーンテックの将来性
3:化粧品およびスキンケア製品
グローバル・グリーンテックの売上は4つにわかれています。
1:家庭用品及びパーソナルケア製品
2:工業用界面活性剤
3:化粧品およびスキンケア製品
4:バイオテクノロジー製品ほか
ですが、このうち”1”の
家庭用品及びパーソナルケア製品だけでしたら
投資を考えることはできません。
収益を上げていく手段として
欧米市場を狙っていくのはいいことですが、
伸び率では年間5〜10%程度ですから
投資できる企業には入りません。
・2001年〜2004年の収益動向から
売上高・純利益(百万人民元) 、前年同期比(%)、配当(人民元)
年 |
04年12月 |
03年12月 |
02年12月 |
01年12月 |
売上高 |
624,894 |
633,586 |
674,704 |
341,041 |
純利益 |
105,096 |
92,238 |
145,407 |
83,184 |
配当 |
0.02 |
0.04 |
--- |
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ここでわかるのは
1:家庭用品及びパーソナルケア製品市場
が中国本土の企業に取って食われているということです。
ですが、
2:工業用界面活性剤
3:化粧品およびスキンケア製品
4:バイオテクノロジー製品ほか
に関しては期待ができます。
10月10日の株価 --- 0.780香港ドル
10月10日のPER --- 6.49倍
配当利回り --- 2.57%
同社はPERでは6倍台と高い数字です。
ほかの関係者のなぜPERがこんなに低いのかという質問に対して
企業側では海外の投資家で同社の名前も知らない方が多いので
株価でも安値におかれているという返事でした。
今回日本でIR活動を行なったのも
同社の存在を知ってもらうためだといっています。
その方はそれで納得されていましたが、
私自身はそうではなく今の株価が同社の適正価格だと思います。
売上でも2002年以降大きく伸びていません。
逆にマイナスとなっています。
(2005年中間期では業績は伸びています)
・2005年中間期決算より
売上高 --- 374.6百香港ドル 前年同期比 31.3%増
純利益 --- 107.7百香港ドル 前年同期比 152.8%増
同社が力を入れているのが研究開発です。
製品でも工業用界面活性剤、
化粧品およびスキンケア製品は開発がかかせません。
ひょっとしたら同社が数年後に伸びていく可能性がある事業が、
バイオテクノロジー製品ほかの研究開発でうまく当たれば
業績では飛躍的に伸びる可能性もあります。
株価は高くありませんので
投資しようと思えばできる株価です。
今日の株価は0.780香港ドルで、日本円でしたら一株が11.48円です。
売買単位株数は4000株からですので
4.6万円から購入することができます。
2003年決算での配当は0.04香港ドルでしたので
(今期は0.02香港ドル)
もし同社が今年0.04香港ドル配当を出せば
配当利回りでも5.18%になり魅力が出てくる数字です。
では同社に投資できるのでしょうか。
逆に製品開発と同社への夢を買うのでしたら
今の株価は購入できる範囲です。
どちらかを選ぶかは投資家しだいという事がいえます。
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