第602回
理屈と理性
株式投資でも実際に投資を行うことが出来なければ
利益を得ることは出来ません。
絵に描いた餅と同じで実際に利益を授受することは出来ません。
中国でインフラ関連の業種の中で
長期的に伸びていける企業が多くあります。
中国が発展していく上でインフラ整備が行われて初めて
円滑な発展が出来るようになります。
業種では高速道路、港湾、空港、運輸、倉庫などで、
一般家庭では電力、ガス、水道設備等になります。
基礎部分のインフラ関連企業が伸びていくに従い
国民の生活も豊かになっていきます。
日本もかつては通ってきた道です。
インフラ関連企業への投資では
将来伸びていく企業に投資を行っていく。
業種でも業績が伸びていかなくなったなら
投資する企業からはずしていけばいいでしょう。
このようなことは理屈の上ではわかります。
ではインフラ業種全体が
順調に伸びていくかどうかといえばそうはいえません。
時期によって伸びていける業種と、
業績でも一時停滞する業種が出てきます。
石油関連企業は
中国経済が発展していくための潤滑油として必要な分野です。
石油では原油先物価格が上昇したために
石油を商品として取り扱っている
ペトロチャイナ(コード:0857)は大きく利益を伸ばしました。
一方石油を原料として使っている電力企業の業績は
売り上げが伸びても収益が増えていかない状況にあります。
航空企業でも原材料の石油価格上昇で増収減益、
または赤字に転落した企業もあります。
インフラ関連業種といっても
全部が全部いっせいに業績が伸びていくわけではなくて
大きく伸びる時もあればそうでない時もでてきます。
もし原油先物相場で原油価格が値下がりすれば
石油関連企業の業績は落ち込みます。
逆に電力企業の業績は伸びていくでしょう。
石油関連企業の業績と電力関連企業の業績は
公園にあるシーソーのように
片一方が上がれば片一方は下がる関係にあります。
投資の仕方でも今後原油価格がもっと上昇していくのなら
石油関連企業の株を購入していけばいいでしょう。
下がると思ったなら
収益の回復が期待できる
電力企業の株を購入していけばいいでしょう。
このようなことは理屈ではわかります。
ですがいざ実際に投資を行おうとしたなら迷いが出てきます。
<次回に続く>
|