第594回
既得権
日本で高速道路企業はまだ上場されていません。
ですが、中国では高速道路企業が上場しています。
中華人民共和国は共産党一党独裁で
高速道路関連企業が上場するなど難しいことのように思えますが
実際は上場しています。
日本は1955年以降、自由民主党が政権を握っており
日本は市場原理主義ですので
簡単に高速道路関連企業が上場してもいいはずですが、
実際はまだ上場していません。
中国のほうが一歩も二歩も先に進んでいます。
なぜ日本の高速道路が上場できないかといえば
高速道路関連業務で既得検を持っていて
利益を独占できるところが
権益を手放そうとしないからでしょう。
郵政民営化にしても同じことが言えますが、
利益を得られるところにとってはいいかもしれませんが、
一般の市民にとっては百害あって一利なしでしょう。
では中国の現状はどうかというと
日本と同じようなことが起こっています。
中国政府も既得権を持った部分に対してメスを入れ
改革を行っています。
ですが、これは一長一短には解決しない問題です。
中国ではこのような問題に対して行政でも改革していきますが、
そう簡単に解決していく問題ではありません。
時間がかかるでしょう。
日本は四方が海に囲まれており
過去の歴史において第二次世界大戦を除いては
ほぼ海外からの侵略を防いできた国です。
中国は紀元前から周りの国からの侵略に対して
防衛したり攻めたりして領土を拡大してきた国です。
日本は自分の土地が守れれば生きていけますが、
中国では自分の土地にほかの民族が侵略して来たなら
ほかの土地に逃げるか、
そうでない場合は生死をかけて戦うことになります。
中国人は自分が住んでいるところで
自分が稼いだ資産を手に置いておけませんでしたので
財産をいつでも持って逃げることが出来るように
金などに替えておくのが当たり前でした。
イギリスの国民の一部も
アメリカに新天地を求めて移民をしています。
戦後日本の国民も
新天地を求めて海外移住を行った国民が多くでて
ブラジルに移民した人が大勢いました。
<次回に続く>
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