第592回
海運企業の中間決算から
運輸関連業種で海運企業の業績が順調に伸びています。
8月10日に中国では第2位の大手老舗海運会社、
中海発展(コード:1138)が2005年6月中間決算を発表しています。
売上高 --- 42億77万8000元 前年同期比 34.92%増
純利益 --- 16億454万9000元 前年同期比 81.13%増
EPS --- 0.4824元 前年同期比 81.15%増
中海発展は2005年上期は50〜100%増益となる見通しでしたので、
純利益で81.13%増というのは予想の範囲内でした。
今年は石油タンカー6隻と
バルク貨物船6隻を新たに導入する予定です。
9月に入りドライコンテナやバラ荷を扱う海上貨物輸送会社の
太平洋航運(コード:2343)が中間決算を発表しています。
売上高 --- 1億9111万2000USドル 前年同期比 133.99%増
純利益 --- 8550万3000USドル 前年同期比 96.22%増
EPS --- 0.0675USドル 前年同期比 40.63%増
配当 --- 0.038USドル
権利落ち日 --- 9月20日
オーストラリア、ニュージーランド、北米などから
中国に輸入されるばら荷等を取り扱っている船会社です。
太平洋航運は2004年7月に香港市場に上場したばかりで
1年2ヶ月前になります。
中海発展の株価は6.300香港ドル前後で推移しています。
PER11.80倍程度です。
太平洋航運は2004年7月上場時期の安値では2香港ドルでした。
最近の安値では5月18日に3.35香港ドルでした。
現在の株価は4.100香港ドル前後で推移しています。
PERは6.43倍程度です。
PERでは太平洋航運のほうが6.43倍ですから
太平洋航運のほうが魅力があります。
ですが、中海発展のほうが
中国国内や海外市場でも大きなシェアーがある分
安定した長期成長予想ができます。
太平洋航運は上場後まだ1年2ヶ月ほどしかたっていませんので
今後の業績動向を見ていく必要があります。
<次回に続く>
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