イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第586回
馬鞍山鋼鉄の中間決算から

中国では冶金業10社の中で
大手鉄鋼企業の1社の馬鞍山鋼鉄(コード:0323)の中間期決算では
増収減益となっています。

売上高 --- 166億6387万7000元 前年同期比 30.10%増
純利益 --- 21億2719万6000元 前年同期比 8.13%減
EPS --- 0.3295元 前年同期比 8.14%減

馬鞍山鋼鉄はこの1、2年株価でも上がってきていました。
株価が上がってきた要因は鋼材価格高騰が主因でしたが、
最近株価でも軟調になってきています。
原因は原材料価格上昇と燃料購入価格上昇で
収益では伸びても利益率では下がってきたことです。
株価では2004年4月に3.95香港ドルまで上がっていました。
最近の株価では2.50香港ドル近辺で動いています。

2004年期末決算では配当金で0.220人民元だしていました。
2.50香港ドルで配当利回りを計算しますと
8%を超えた高い数字となります。

配当金を見ますと利回りでも投資が検討できる数字です。
ですが、2005年決算の配当金の金額では
2004年の0.220人民元までいかず
0.180人民元〜0.200人民元予想です。
2005年決算予想では利回りが低くなる計算です。

配当から配当利回りを見ていくときには
過去の数字だけではなく、
今後の業績しだいで配当金額が上がったり下がったりしますので
これからの業績推移が大事になってきます。

同社は中国大手鉄鋼企業の1社ですので生き伸びていけるでしょう。
問題は収益が出せるような
高付加価値製品の増産を行なっていけるかが鍵となっています。
同社も対応を行なっていますので第三四半期に業績でも
どのように動くかを見守ってから
投資を考えた方がいい企業でしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年9月5日(月)

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