第580回
四川高速と広東高速の中間決算から
四川高速道路(コード:0107)と
広東高速道路(コード:200429)の
まず、四川省交通部が設立した四川省の高速道路運営企業。
2005年6月中間(1〜6月)決算から見ていきます。
・四川高速道路の2005年6月中間(1〜6月)決算
売上高 --- 4億5806万6000元 前年同期比 6.49%増
純利益 --- 1億5982万7000元 前年同期比 38.63%増
EPS --- 0.0625元
高速道路企業に対しては5月に入り
車両通行料収入への営業税について
6月1日から税率が5%から3%に引き下げられました。
このため純利益でも大きく伸びています。
高速道路企業に投資を考えるときに
大きく成長していく期待は出来ませんが、
毎年安定した伸びは期待できます。
(ただし新型肺炎SARSのような事件が起きない限りですが)
四川高速道路は1997年7月に上場した企業です。
2000年時期には株価でも0.40香港ドル前後でした。
現段階では1.20香港ドル前後ですので
株価でも3倍程度には伸びています。
配当金では2004年度は0.040人民元発行しており
配当利回りでは3%を超えます。
広東省で有料高速道路運営と橋梁の建設施工等を手がけている
広東高速道路の中間決算からです。
・広東高速道路の2005年6月中間(1〜6月)決算
売上高 --- 5億956万7629元 前年同期比 16.96%増
純利益 --- 1億7331万3501元 前年同期比 69.27%増
EPS --- 0.14元
純利益が大幅に伸びたのは上記の四川高速道路同様、
車両通行料収入への営業税率が
5%から3%に引き下げられたために大きく伸びました。
広東省は発展がいちじるしく高い地域ですので
売り上げと収益でも四川高速道路より高い数字となっています。
その分株価に反映されており
株価でも四川高速道路より高くなっています。
2004年配当金では0.120人民元でした。
最近の株価では3.50香港ドルで
配当利回りでも3%を超えていきます。
高速道路企業は
大きな成長率で伸びていくいような業種ではありません。
配当利回りでも高い業種ではありませんが
安定した伸びと配当利回りでも3%台でしたら投資が検討できます。
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