イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第575回
シーソーのような関係

ではこのような状況のときに
どちらの業種に投資を考えていったらいいのでしょうか。
中国が経済でも成長していくには原油はかかせません。
電力は中国国民が生活でも豊かになっていく段階では
伸びていく業種です。
ですのでどちらの業種も今の中国にとっては必要です。
そう考えたときにどちらの業種に投資していくのかではなく、
両方の業種に投資が検討できます。
株式投資では伸びていける業種に投資していき
利益を出していくのが基本です。

また、片方の業種が収益の上でも伸びていくのでしたら
もう片方の業種は収益は伸びません。
ですがそのような状態がいつまでも続くとは限りません。
中国では電力料金の値上げを行いました。
2005年上半期では
電力料金の値上げが株価に繁栄されていませんので
収益でも大きく下がっていますが、
下半期には収益の回復が期待出来ます。
ですが電力料金の値上げ幅は小さいですので
大きな収益の回復は期待できません。
現在株価はほとんど変動してませんが、
収益が回復してくると同時に株価でも上がっていく可能性があるのが
電力企業の株価です。
一方石油価格は現在大きく下がっていく気配がありませんので
今後しばらくは収益でも伸びていくでしょうから
株価も下がらないでしょう。

このように収益でも相反するような業種に
同時に投資をしておくと片方の株価が上がらなくとも
片方が上がっていくシーソーのような関係になります。

ですが両方の業種に言えることは
短期的には利益につながっていかなくとも
長期的には伸びていく業種であるということです。
投資を考えるには片方の業種だけに投資をするのではなく
両方の業種に投資をすることを検討してもいいでしょう。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年8月19日(金)

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