イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第568回
株価に踊らされない

企業投資でも株価が上がったときに売却するのではなく、
株価でも下げて気持ちの上でも
大きな損はしたくないというときに
損切りしていくようになります。

また株価が少し上がっただけでも
気持ちの上で
ここから株価が下落して損を出したくないという気持ちが強ければ
売却するようになりますので大きな利益にはなりません。

タイミングよく安値で購入できたとしても
これでは大きな利益になることはありません。
投資した時点で結論は見えています。
少しの利益か、損をするために投資を行っているようなものです。

株式投資を行ったつもりが投資するのではなくて
「投資した企業の株価に踊らされてしまっています。」
ですがこのような投資の仕方をしている投資家が
実は非常に多いのではないでしょうか。

こんな投資の仕方を改善して利益を出していくためにも
まずは投資する企業や業種に対しての考え方を変えてみると
今まで見えなかったものが見えてきます。

投資する業種や企業が将来性があるのかどうか、
今後長期で伸びていける企業かどうか、
数年後どこまで伸びていけそうか
など検討がついて投資していれば
投資した企業の株価が多少上下しようが
それほど惑わされなくなります。

株価でも上がっていく段階で購入できたなら一番いいでしょうが、
そうでなくて逆に株価でも一番高いときに購入したとしても
対処が出来ます。

将来性がある企業でしたら一時損切りをしても
下がった時点で仕込んでいくことも考えられるようになります。
また購入した企業の株をそのまま売却せずに持っていても
いい場合だってあるでしょう。
投資した企業がどんな理由で株価を上げてきたのか、
また今後どんな理由で株価が下げていくかがわかれば
それに対して対処のしようがあります。
株価は毎日動いていますので
上がっていく日もあれば下がっていく日もある、
また前日と変わらない株価の日もあるでしょう。

ですが株価が変動していくのは毎日だけのことではありません。
一週間単位、一ヶ月単位、3ヶ月単位、半年単位、一年単位、
数年単位、数十年単位でも変動していきます。
投資した企業の株価が一番の高値でも
その後業績がどの時点で回復していくことが出来るか、
そう大きな影響がでないときには
その後数週間で
株価がそこから再度上昇していく場合も考えられます。

このようなときには売却するよりも
株価を売却しないで持っていたほうがいい場合だってあります。
売買するときには当然証券会社の取次ぎ手数料や現地手数料、
為替でのリスク、消費税そのほかがかかります。
大きく株価が下がらないときには
売買手数料の金額だけ損をする場合もあります。
投資した企業に対して
毎日変動する株価に踊らされないようにするには
株価だけを見ていくのではなくて
企業業績から見ていったほうが
株価だけに踊らされる可能性から少し開放されます。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年8月10日(水)

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