イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第566回
成長するまでの時間

企業では上場したてで企業規模もまだ小さいうちは
収益の伸びとともに企業も比較的に大きく成長できます。
また世の中に必要である業種に入っている企業なら
企業自身が大きく成長していくことが出来ます。
段階では小企業、中企業、大企業に成長していきます。
ですがどんな業種でも世の中に商品が行き渡り
業績でも頭打ちになっていくようになります。
テレビでしたら
中国では現在白黒テレビを見ている人はほとんどいないでしょう。
カラーテレビの時代かというとそうではなく
主流の商品は薄型テレビに移ってきています。
この業種ではいかに新商品が開発できて
売れる商品を作っていくようになるかが
企業が生き残っていけるかどうかの境目です。
近代的な価値のある商品でないと売れません。
野球でいえば素人やアマの段階ではなくて
プロ業界の中での戦いとなります。
このような業種もあるかと思えば
電力企業では素人の段階というよりアマの水準で、
中国ではもう原子力発電も行われてます。
ですが、発電量が需要に供給が追いついていませんので
電力消費量の伸びではまだ素人からアマに変身している段階です。

ガス業界などはまだ開発が始まったばかりの水準ですから、
テレビの進化の段階で見ると
白黒テレビ、カラーテレビ、薄型テレビの中では
白黒テレビからカラーテレビに移っていこうとしている段階です。
これから長く成長していく分野です。
業種でも薄型テレビまで移っていくには
まだまだ相当の期間が必要です。

今回中国政府は小幅ですが元の切り上げを行っていますが、
白黒テレビからカラーテレビに映った段階ですから
薄型テレビまで成長していく期間を考えたなら
まだ多くの時間が必要です。

中国株に投資するにしても
今どの水準の段階で発展しているのかを知って
投資を考える必要があります。
中国の通貨元は将来は大きく値上がりしていくでしょう。
ですが急に大きく値上がりしていくわけではありません。
経済の発展段階と歩調を合わせながら
徐々に切り上がっていきます。
中国企業も段階を追って利益が膨らんでいきます。

ある日、ある時から
急に利益が50倍にも100倍にも膨らむようなことはありません。
業種でも伸びていくにはそれなりの発展の仕方と順番があります。
テレビでいえばある時点から
カラーテレビの段階を通り越して
白黒テレビから一気に薄型テレビに移っていくことはありません。
移っていくことはありませんが、
ですが将来どちらの方向にいこうとしているのかは予想が出来ます。
予想が出来るということは
その予想に向かって今どこの水準まで伸びてきたのかが
おおよそ見当がつきます。
業種や企業の成長だけではなくて
現在の中国の通貨の立場の見当も立ってきます。
見当がつけばあとはしめたものです。
植えた苗木が将来どこまで大きくなっていくのか
樹の成長でも見当がつけば
今どこの段階まで育ってきているのかがわかります。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年8月8日(月)

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