第523回
ほかの不動産企業の上場
万科企業(コード:200002)は1993年5月に上場しました。
上海陸家嘴開発(コード:900932)は1994年11月に上場しています。
その後の主な不動産上場企業は
香港市場では北京北辰(コード:0588)が1997年5月に上場。
北京首創置業(コード:2868)が2003年6月に上場。
復地集団(コード:2337)が2004年2月に上場しています。
北京北辰は
企業の名前の前に北京がついているのを見てもわかるように
主に北京で不動産の販売、開発を行っている
北京市政府系の不動産業者です。
北京首創置業も企業の名前の前に北京がついています。
北京を中心にオフィスビルや不動産の販売、開発を行っています。
北京北辰と北京首創置業は
2008年の北京オリンピックで恩恵を受ける不動産業者です。
復地集団は上海を中心に
不動産やオフィスビルの販売、開発を行っています。
また、武漢や南京でも不動産開発を行ってもいます。
中国ではこのほかにも不動産関連企業は上場しています。
一定の地区を最優先に開発している
上海金橋輸出加工区(コード:900911)や
上海外高橋保税区(コード:900912)があります。
(上海陸家嘴開発もこの仲間に入ります)
香港の不動産業者や、香港の不動産業者が子会社を作り
中国国内で不動産開発を中心に行っている企業もあります。
また、コングロマリット(複合企業)系の企業も
中国で不動産開発を行っています。
各不動産業者は地元企業の地の利を生かしたり、
他の地区に進出していき
不動産開発で利益を追求しています。
不動産企業に投資をしていくのでしたら
そのような企業の動向も見ながら
投資できる企業を見ていかなければいけません。
またこのような企業の中から
大きく成長してくる企業も出てくるでしょう。
相撲でいえば横綱だけを知っているだけではだめです。
小結や幕下、十両の中から
将来横綱に育っていく人材がいるかも知れません。
そのような人物に目をかけておけば
強くなっていく過程がわかりますし
相撲でも楽しめるでしょう。
不動産業者でしたら将来成長できそうな企業に目をかけておき、
成長できると判ったなら投資をしていけば利益に繋がっていきます。
一番怖いことは過去の業績にこだわって
成長できる企業を見逃してしまうことです。
そのためにも成長できる不動産業者には
目配りをしておく必要があります。
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