第511回
下がったら買い
香港市場では人民元切り上げ観測が後退したことで
投機資金は香港から流出していくのではないかという懸念で
下がってきています。
中国本土市場では中国証券監督管理委員会(CSRC)が
国有株など一部の非流通株(国有株や法人株)を
市場に放出させるということを発表したことで
市場参加者である投資家自身が弱気になってきています。
今後しばらくは香港市場、中国本土市場の指数では
下がっていく可能性のほうが強くなってきています。
ではここから中国株に対して
どのように投資をしていけばいいのでしょうか。
投資の仕方ではそう難しいことはありません。
今後株価が下がっていったなら
そのたびに購入していけばいいだけです。
でも買い続けていけるだけの
そんなお金はないという意見が出てきそうですが、
そうとばかりはいえません。
たとえば中国本土B株企業に3000株購入できる投資資金があったなら
1000株ずつゆっくりと購入していけばいいのです。
現在B株企業で優良企業の株価は30円から200円程度です。
1000株購入でしたら3万円から20万円あれば購入できます。
2ヶ月に1度購入したとしても
3回に分けて6ヶ月分は投資ができます。
また、その間に投資資金も貯めていくことができますので
6ヶ月以降も貯めた自己資金で投資が続けることができます。
株価が下がっていく間はこのような投資ができます。
では株価が上がってきたならどうしたらいいのでしょうか。
人民元が切り上げられたなら
中国株式市場にお金が入ってきて
値上がりしていく可能性が大きくなります。
そのようなときでも買い続けていってもいいでしょう。
ですが、ある程度の株価指数まで上がっていきますと
今度は中国株に投資をしていくというよりは
売却を考えることが大事になってきます。
原油先物相場では昨年から大きく上昇して
1バレル57ドル台にまで上がりましたが、
現在は1バレル47ドル台近辺です。
値下がりの原因は
5月に入りアメリカでの原油在庫が
434万バレルの積み増しと予想以上に増加したことで下げており、
投機筋の損失確定の売りを誘ったことで下げに転じています。
株式投資でも同じで、
ある一定の水準まで株価が値上がりしていくと
上げの余地がなくなった時点で今度株価は下げに転じます。
このような状況になったなら購入は控えなければいけません。
持ち株を持続して持っているか、
一時売却を考えるかを検討していく時期です。
現段階ではそこまで考えるときではありませんが、
少しずつでいいですから購入していく時期です。
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