イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第495回
農業と企業

日本の農家で起きてきたことが
経済でも発展してきている中国でも
現在起きてきているんだと見てもいいのではないでしょうか。
中国では今後も都会に出て働く人は増えるでしょう。
ではもう中国で農家はなくなるかといえばそうはならないでしょう。
日本でも農業が全滅しているかといえばそうでないように。

また日本の農家でも生き延びていくために
いろいろなことをやっているところもあります。
作っている商品価値(ブランド力)を高め、
高い値段で売れるようなものを作る。
小売は通さずに消費者自体に直売できるシステムを作って
利益率を上げる。
特に果物などでも品種改良を行い
消費者が求めている物を作っていく。
ユニークなところでは農業を消費者自体に体験し作ってもらい、
できたものは直接作った消費者に送る。
雪国では雪合戦をイベントとして開催する、
また雪道を歩いてもらうツアーの企画などを
行っていることろもあります。

中国では1件当たりの農地の耕作面積は小さいのです。
ですから都会に出て行く農民が増えれば
残った農民は耕地面積でも広く開拓していくことができます。
耕作面積が増えれば収入増になっていきます。

また中国では農村全部が貧困だというわけではありません。
特に沿岸部に近い浙江省や広東省のような気候が温暖な地域では
農家は比較的裕福です。
ですので一概に全部の農業が
全部貧困生活を送っているわけではありません。
地域によって格差があります。
それは多くの国でも同じことですが。
また、中国は国土が広いですから
南で生産した物を北の生産できない地域にもっていき販売することで
商売になります。
日本は国土が中国ほど広くはないので実感はできませんが
中国では普通のことです。
日本の常識で農業を見るのではなく
その土地にあったやり方で見ていく必要があります。
このような事ができるのが中国の国土の広さです。

また中国でも農業を事業化している企業もあります。
香港に上場している私営企業の
超大現代農業(チャオダモダン、コード:0682)は
中国内で野菜、果物、米など有機栽培農業を行い
牧畜業も行っています。
生産品は中国国内、海外に輸出をしており、
自社でスーパーマーケットも運営しています。

農家と契約し濃縮りんごジュースなどを製造販売している
煙台北方安徳利果汁(アンドレ・ジュース、コード:8259)も
そうです。
商品は国内や海外で販売しています。
農業のマイナス面だけを見るのではなく
プラス面も見ていく必要があります。
特に主食である穀類や野菜、果物は毎日の生活に欠かせません。
中国でも農業に従事していく人口では減るでしょう。
ですが伸びていく地域も出てくるでしょう。
そして企業でも今後発展していく会社もあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2005年4月29日(金)

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