第491回
家電企業への投資判断
カラーテレビでは国内シェアトップ企業で最大手企業である
TCLマルチメディア(コード:1070)が
2004年12月本決算を発表しています。
売上高 --- 255億9984万香港ドル 前年同期比 68.99%増
純利益 --- 3億1671万4000香港ドル 前年同期比 50.66%減
EPS --- 0.1157香港ドル
配当 --- 0.04香港ドル
TCLマルチメディアは不採算の白物家電事業から
2002年に撤退しています。
また携帯電話機部門でも
競争激化から市場シェアも9.7%から8%に低下しており
先行き前途多難です。
また、TCLコミュニケーション(コード:2618)は
TCLマルチメディアからスピンオフした携帯電話機メーカーで、
2004年9月に香港メインボードに上場した企業です。
売上高で前年同期比18.96%減で
純利益では赤字転落となっています。
カラーテレビおよび携帯電話機の
製造販売を行なっている家電大手メーカーの
康佳集団(コード:200016)も2004年12月本決算を発表しています。
売上高 --- 133億6252万1889元 前年同期比 4.34%増
純利益 --- 1億4072万6699元 前年同期比 41.94%増
EPS --- 0.234元
今期は主力のカラーテレビ部門の売上で
海外販売が好調だったことで
純利益が41.94%増と大きく伸びました。
TCLマルチメディア、TCLコミュニケーション、
康佳集団の3銘柄にいえることは競争が激しい業種です。
たとえ売り上げが伸びたからといって
利益には結び付けていくには難しいでしょう。
利益の伸び率と同様に
利益率でも上がっていく企業でない限り
投資家には株価の値上がりとともに配当でも期待できません。
このような企業は
投資からはずしていくことを考えたほうがいい業種でしょう。
ですが収益が伸びたり赤字から脱却した業種に保険会社があります。
<次回に続く>
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