第474回
東方電機の2004年12月本決算から
中国内で3大発電設備メーカーの1社で
水力発電設備、蒸気タービン発電機制御設備などを
製造・販売している東方電機(コード:1072)が
2004年12月本決算を発表しています。
売上高 --- 20億5136万元 前年同期比 71.00%増
純利益 --- 2億5258万8000元 前年同期比 1256.69%増
EPS --- 0.561元 前年同期比 1268.29%増
配当 --- 0.12元
権利落ち日 --- 4月8日
東方電機は2003年までの業績は最悪でした。
今までは水力発電施設が主力でしたが、
2002年からは火力発電設備の受注獲得に力を入れ
現在火力の受注に締める割合は8割になっています。
また、三峡ダム(三峡プロジェクト向け)の
水力タービン発電機4基を2004年10月から2007年11月にかけて
16回に分けて納入する予定で、
契約総額でも14億5000万元が見込まれています。
東方電機は2004年5月近辺は株価でも2香港ドル強の株価でした。
ですが、業績の上では伸びていくことが確定し始めた
8月以降株価でも上昇しています。
業績が伸びているのですから株価でも上がってきて当然です。
中国は火力発電所が多く稼動していますが、
石炭不足の高騰、公害問題にも関連してきます。
中国政府は今後火力発電所以外の発電所建設を行っていきます。
東方電機はシェアで水力発電設備が高いですから
利益でも恩恵を受けます。
また北京政府は
北京オリンピックまでの電力需要拡大を急いでいる背景もあり、
2008年までは業績は伸びていきます。
では2008年以降北京オリンピックが終わった後
同社の業績はどう動くでしょうか。
その後も水力発電所は伸びていきます。
ですから水力発電設備事業は伸びていきます。
そのときには業績の伸び率が問題になりますが、
2008年まで業績は順調に伸びそうです。
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