第450回
企業内容をチェック
私が中国株式投資を始めたころに思ったのが
投資に関しては株式投資のほうは比較的楽だろうが
日本の企業が進出ししていくのは
大変だろうなあということでした。
日本人は比較的に
相手と話し合ったときにお互いの気持ちがわかるような
以心伝心でわかっていると思う部分が多いのです。
ですが実際はそのようなことは幻です。
ですので契約内容をしっかりと確認し、
契約をしておくことがまず大事です。
また契約したからといっても安心はできません。
契約内容と違ってくることも大いにあり、
そのようなときには文句を言っても
だめな場合が出てきます。
ですので本来ならば
そのようなことを想定(シュミレーション)して
いろいろな角度から検討しておかないと
太刀打ちができません。
またいくら対処の方法を考えておいても
思いがけないことが起こるのが商取引です。
これがビジネスの難しいところでしょう。
ですので本当に難しいのが
中国に進出していった企業です。
では中国の株式市場はどうかといいますと、
企業の経営が評価される面では表の部分です。
ですので企業間の取引がどのように行われようが
企業の業績に反映され評価されますし、
投資家の目も厳しいものがあります。
何か問題があったときには
すぐに株価に反映されますし、
機関投資家であればそのような企業の株は
さっさと全株売却してしまいます。
上場企業でも粉飾決算をやったとしても
最後には収支が合わなくなり倒産してしまいます。
投資家はそのような企業かどうかを見抜いて
投資をしていく必要があります。
ですが見抜くということは実際は難しいでしょう。
業績が悪い企業でしたらある程度予測はできます。
ですが裏で操作が行われたなら
見つけることはほぼできません。
ですがこのようなことは
中国の企業だけに限ったことではありません。
アメリカの電力企業で不正会計で倒産したエンロン、
また日本でも三菱自動車の
三菱ふそう「欠陥隠し」問題ではリコール問題に発展し
企業の信用も失われ収益では大きく落ち込んでいます。
私自身海外にはこの十数年はよく海外には出かけていますが、
インドでさえ物を盗られたことはなく
気が緩んでいた面もあったのでしょう。
初めての盗難の経験となりました。
慣れてきていたころに発生してくるものかもしれません。
上場企業に関しては
何か不正が起きているときには
企業内容の開示の文章でチェックできる可能性もあります。
どこかにボロが出たり、そのような企業に対して
市場でもうわさになる場合が出てきます。
投資した企業に関しては
不正が行われているかどうかだけを見るのではなくとも
企業内容をよくチェックしておくことが必要です。
<次回に続く>
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