第434回
北京北辰実業の本決算から
北京北辰実業は北京を基盤とする不動産デベロッパー企業で
北京オリンピック銘柄でもあります。
・北京北辰実業の2004年度本決算から
北京北辰実業(コード:0588)の2004年12月本決算から
売上高 --- 23億9582万5000元 前年同期比 2.97%増
純利益 --- 2億6190万8000元 前年同期比 8.83%減
EPS --- 0.14元
配当 --- 0.15元
落ち日 --- 2月24日
・部門別
不動産開発
売上高 --- 9億3077万元 前年同期比 17%減
営業利益 --- 1億7900万元 前年同期比 23.8%減
不動産・ホテル投資
売上高 --- 5億1400万元 前年同期比 67.5%増
営業利益 --- 1億8500万元 前年同期比 70.3%増
ショッピングセンター
売上高 --- 8億8100万元 前年同期比 4.5%増
営業利益 --- 4100万元 前年同期比 14.5%減
北京北辰実業は2004年の中間配当でも0.10元を出しています。
2004年本決算でも
0.15元の金額をするとは思ってもいませんでした。
上記の内容でもわかるとおり、
EPS(一株利益)が0.14元なのに対して
配当が0.15元という事は
2004年の一株利益より多い金額を配当金で出すということです。
2004年中間配当で0.10元を出すということは
同社はA株発行を計画しており、
その前に現在までの投資家に利益還元ということで
特別配当を実施したという見方でした。
今回配当金が高くなった理由として、
A株の発行価格が
BPS(1株当たり純資産)を超えてはならない
との条項を満たすために配当率を引き上げたという事です。
(同社はA株発行を発行し40億元を調達する予定です。)
今回の配当金の高さは
「A株の発行価格での条項を満たすため」ですので
今期限りと考えた方がいいでしょう。
ですが同社は北京オリンピック銘柄でもありますので、
2008年までの限定で購入を考えるという投資でも期待できます。
2008年までには
数倍まで株価が上がっていく可能性は大いにある企業です。
また不動産業は今後伸びていきます。
今後の業績を見ていって投資を考えてもいい企業です。
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