第428回
業種への投資
中国株に投資を考える時には
どのような業種に投資をしたらいいのか非常に迷います。
また、中国株投資ではひとつの業種だけに投資をしたらいいのか、
ほかの業種にも分散して投資をしたらいいのか、
どちらのほうがいいのでしょうか。
中国への株式投資だけではなくて
ほかの国でも投資を考える時には
なるべく危険な投資方法は避けるべきでしょう。
特に長期投資では1社だけ投資するのではなくて
数社に分散投資をすることで安全性が増してきます。
また、成長する国の株式市場では
業種でもひとつだけではなくて
多くの業種が成長をしていきます。
ですからひとつの業種の
ひとつの企業だけに投資をするということは
ほかの業種、ほかの企業の成長性を
無視することにもつながる可能性があります。
また投資した企業の1社だけが
大きく成長していけばいいのですが、
時には投資した企業が成長が止まったり、
企業の収益が大きく落ち込むことも出てこないとは限りません。
投資では投資した企業に対して
将来性に対してすべてを見通すことはできません。
また、株式市場以外のところで問題がおきた時には
その影響を受けることも考えておく必要があります。
例えば2004年上半期には
中国経済での過熱感を警戒した中国政府は
一部の業種で鉄鋼、セメント、アルミ業界に対して
指導をしています。
これを受けて建設業などでも異常な建築物の値上がりから
少しは価格も落ち着き始めてきました。
中国の銀行では
投機目的で購入しているマンション購入者などに対しては
ほとんど担保もとらずに
一般の投資家にお金を貸し続けてきました。
もし、建物でも価格が大幅に下落した時には
一般の投資家はお金を銀行に支払うことなどできませんから、
夜逃げでもして支払うことなどしない人が増えるでしょう。
そうなりますと融資した銀行には
貸付で焦げ付いた不良債権が山済みになってしまいます。
<次回に続く>
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