第418回
大唐国際発電の動向から
大唐国際発電の会議室に入った後、
同会計委員の方の企業動向の説明と、
質疑応答という順で進行していきました。
現在の電力状況と今回の売り上げ増に関して、
石炭価格を前から契約していたために
原材料費を安く抑えることができたのが
今期の増収増益要因となっています。
また今後も同社の地の利を生かして
石炭価格では他の企業よりも有利な状況である、
という点などの説明があり、
発電量の稼働率の高さ、
今後の事業展開予想の説明といった内容です。
同社は2008年の北京オリンピック銘柄としても
期待されている企業です。
・大唐国際発電の2004年中間期
売上高 --- 60億4100万元 前年同期比 34.2%増
純利益 --- 11億1278万元 前年同期比 42%増
EPS --- 0.22元
・2004年第1〜3四半期(1〜9月)の発電量より
発電量 --- 391億4400万kWh 前年同期比 32.5%増
送電量 --- 367億3500万kWh 前年同期比 32.6%増
香港H株の電力企業では
大唐国際発電と華能国際電力は
中国の経済成長と共に伸びていける企業ですから
長期で投資が考えられる企業です。
また、株価でも同社株価は現在高く推移しています。
大唐国際発電の株価に関しては過去に思い出があります。
2002年当時(今から約2年前)、
大唐国際発電(北京大唐発電の社名の頃)の株価は
2香港ドル近辺でした。
ですが、過去の株価から見たら高くなっていた数字です。
同社の株価は2000年3月近辺では
1香港ドルを割って0.86香港ドルというような
今では考えられない株価での数字でした。
2000年3月からは同社株は上がってきており、
2香港ドル近辺でしたら
過去の株価の2.5倍にもなっています。
ですから株価だけを見たときにはその当時では割高感がありました。
ですが私自身は、
「同社の株価は現在高いとはいえない、
購入したい投資家は買っておいた方がいい」
と周りにはいっていました。
理由は簡単で、
「利益が上がってきている企業に関しては
過去のような凄く安い株価に戻ることはまずありえない・・・
だから今の株価で見て割安感があるかどうか、
または電力業界の今後の発展度合いから
投資を考えていく必要がある」
という投資判断では買いだったのです。
この時点で私自身も同社株を少しですが購入しています。
<次回に続く>
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