第416回
ペトロチャイナの業績から
・業績
純利益(単位:百万人民元)、EPS、配当(単位:人民元)
年 |
2001/12 |
2002/12 |
2003/12 |
売上高 |
241,320.00 |
244,424.00 |
303,779.00 |
純利益 |
45,469.00 |
46,910.00 |
69,614.00 |
増益率(%) |
-17.67 |
3.17 |
48.40 |
EPS |
0.260 |
0.270 |
0.400 |
配当 |
0.119 |
0.120 |
0.178 |
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・売上構成(2003年12月期)
原油精製 68.1%
原油探査 15.9%
化学工業 12.2%
天然ガス 3.9%
売上げ、業績では上がってきています。
ここでペトロチャイナの発行株数を見てみます。
・株式構成
発行済株式総数 --- 1758億2418万株
国家株 --- 1582億4176万株
H株 --- 175億8242万株
A株発行予定株 --- 60億株
発行株総数では1758億2418万株と巨大な数字です。
ペトロチャイナが10%の無償株を発行したときには
市場にさらに175億株以上が増えて流通します。
絶対に無償株を発行しないとはいえませんが、
期待はしない方がいい発行株数です。
また、ペトロチャイナは2005年にA株を発行する計画があります。
A株が発行されるということは
その分発行株数が多くなることですから
売り材料につながる可能性も出てきますので
株価は下がる可能性も出てきます。
今回ペトロチャイナを訪問して感じたことは・・・
・長期的には業績は上がっていく企業である、
だから安心して長期で投資できる企業である。
・配当金での利回りでも期待が大きい企業である。
(同社は2004年6月中間決算で0.115919元の中間配当を実施)
石油価格は2004年度は高止まりでしたが、
2005年後は下がることが予想できます。
この点では株価が下がる要因ですが、
実際には大きく下がらないことが予想されます。
「西気東輸」開通で供給が開始されました。
また、中国政府はペトロチャイナと
親会社(中国石油天然気集団)の再編を通じ
海外メジャー大手に対抗できる育成を行っていきます。
同社は今後も長期的には緩やかながら発展していくでしょう。
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