イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第401回
BRICs

テレビ東京で「ワールド・ビジネスサテライト」の出演企画内容は
「BRICsを買え!−2004投資家動向最前線」という企画です。

概略は、

 2003年のボトムアウト後も、好調な企業業績を尻目に
 いまひとつ動きの冴えない日本株――。
 成熟経済の日本にあって今後期待しにくいのが
 2倍、3倍・・といった株価の上昇だが、
 世界の中にはそれが可能な市場もある――BRICsだ。

 代表格の中国株は今や専門証券会社だけでなく
 大手証券会社も扱う通常の金融商品になりつつあり、
 「元切り上げ」論議の動向にも注目が集まる。
 また、ITに強みを持つインド株の投信が相次いで発売され、
 ロシア・ブラジルへの投資も
 資源価格高騰もあって関心を集めている。

 2004年冬現在、どんな投資商品があり、
 いかなる投資家がどんな戦略の元に投資を始めているのか? 
 日本におけるBRICs投資最前線を追う!

と、いった放送内容での出演でした。

*BRICsとは何か?
 BRICs(ブリックス)とは、
 ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、
 中国(China)の4カ国の頭文字からとったもので
 現在台頭する新興大国の造語です。

*人口比では
 ブラジル --- 約1億8000万人(世界5位)
 ロシア --- 約1億5000万人(世界7位)
 インド --- 約10億5000万人(世界2位)
 中国 --- 約13億人(世界1位)

4カ国の2002年の名目国内総生産(GDP)は
合計で2兆5000億ドル強となっています。
ですが、2050年には国別でも
中国が米国を抜いて経済規模でトップに立ち
1.中国、2.米国、3.インド、
4.日本、5.ブラジル、6.ロシア
の順になると予想されています。
中国株式投資では今後中国での経済発展だけではなく、
影響を受けていくのがこのようなBRICsでの経済成長です。
今までの世界経済ではアメリカ一極集中でしたが、
今後はBRICsを含め多極化へと向かって行くでしょう。

その先頭を走っているのが中国です。
中国株式市場への投資で一番重要なのは
中国経済だけでの発展ではなくて、
今後成長していく上ではどの国が今後伸びていくのか、
また中国との関係でどのようなことがおきていくのかで
中国の経済成長率でも大きく変化していきます。
世界経済での中国の役割、
将来の世界での経済成長を見ていきながら
中国株式投資を見ていくことが大切です。
それによって投資していける年月も変わってきますし、
中国経済がいつの時点で
現在の発展途上国から先進国に移っていくのかによって
投資できる年月も変わってきます。

世界経済の流れ、
BRICsのように新興大国の発展と
アメリカ経済との関係の経済関係を見ていくことが
長期投資では大事になってきます。
私自身が放送で話したのは
中国の株式市場へ投資を行うことに対して
どのような気持ちで投資してきたか、
今まで成長してきた日本のように
今後は中国経済が発展していくであろうということで、
この潮流は変わらないでしょう。
また、中国が世界経済に対して本格的に発展していくのは
中国の元が開放された後だ、というような内容でした。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年12月21日(火)

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