イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第399回
株式市場で世の中の変化をつかむ

株式会社に勤めている人が
株式を信用していないのなら
株式会社に勤めていること自体が
信用のないところにいるのと同じことですから矛盾することです。

ですからただ単に危険だから、危ない賭けだ、などと
自分自身の思い込みだけで見ることは避けたいものです。
冷静な判断が必要です。
いくら有名な株式会社に勤めていたとしても
会社の経営がうまくいかなくなったなら倒産してしまいます。
いくら優秀といわれた社員でも一晩で失業者となります。
この点では株式市場に上場している企業にも同じことがいえます。
時代に合わなくなった株式会社、収益を伸ばせない会社、
経営を失敗した会社は株式市場から退出し消えていく運命です。
時代の流れとともに成長していく株式会社があれば、
逆に消えていく会社が出てきます。
そのような時代の変化を知るには
株式市場に上場している
企業の業種の移動を見ていくとわかってきます。
つまり株式市場は
業種間の世の中の移り変わりを映し出してくれる鏡でもあります。

また日本の経済が今後どこまで成長できるのかを知る上でも
ひとつの指標にもなってきます。
中国では日本ではもう消えてしまった業種が元気です。
たとえば石炭や印刷、紡績、繊維、
セメントなどの業種は元気です。
このように国は違えど
どの業種が伸びていっているのかが見えてきます。
また、将来を見据え
どの業種が伸びていくのかでの変化を読み取る
ひとつの参考になります。
株式市場の業種での伸び率の変化になって現れます。
また、就職するにしても
将来どの企業に勤めていこうかという点でも参考になります。
また現在勤めている企業の内容がよくなかった時、
転職を考えた場合でも参考になります。

株式市場に上場している企業は
当たり前のことですが全部株式会社です。
株式会社を信用して就職するわけですから
株式市場の上場企業も信用していいはずです。
ですので株式市場の上場企業に投資しても
内容では同じだと見ることができます。
上場企業での不祥事がでた時に
世間では大きく問題として取り上げます。
だから株式市場は信用ができない、という風潮になっていきます。
ですが日本で上場している株式企業は
ほんの一握りで実際は多くの中小の
株式会社がありますが、
その中での不祥事はほとんど取り上げられてはいません。
また経営が破綻していく企業数では
一般の中小企業の数が圧倒的に多くでています。

では投資に関して理屈はわかったとしても、
日本人の投資人口はそう多くはありません。
日本人は株式に積極的に投資を行わない人が多いのは
自分の資産に対して保守的な人が多いためだと思います。
株式投資では積極的に行動し、
投資できる企業を選んでいく作業が必要です。
この手順が面倒と考えるのでしたら
株式投資はやめたほうがいいでしょう。
また現在ある資産や現金を減らしたくないのであれば
投資するよりも利子はほとんどつかなくとも
預金を選んだほうがいいでしょう。
株式市場の上場企業の元気さ、収益の伸びを見ていけば
世の中の経済の流れがある程度わかります。
この点からも
投資できる市場であるかどうかを検討していくことができます。
実際この点から見た時には
今の日本の株式市場より中国の株式市場のほうが
はるかに魅力があります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年12月17日(金)

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