イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第389回
2003年4月以降のH株株価指数

香港市場、H株市場の2003年、2004年の株式市場を見ます。
2003年はじめからSARS(重症急性呼吸器症候群)や
鳥インフルエンザが中国で起きたために
中国の経済の減速、投資に対する投資心理減速が出てきました。
また、実際に業種でも関連する運輸関連で
航空企業やホテル・娯楽関連で
旅行企業、観光業では
収益が黒字予想から赤字予想に変わりました。
このため業績悪化を見こして先安感が出て下がりました。
2003年4月には
H株株価指数でも2016.66ポイントにまで下がりました。
この時期には
2000ポイントも切るのではないかという展開になりました。
ですが、指数では4月が底値になり、
その後株価指数では上がってきています。
SARSや鳥インフルエンザが
中国の経済に与える影響は限定的だったことで
中国政府は2003年経済成長率で
7%が可能ではないかという見通しを示しました。
ですが、結果では
中国の2003年度のGDP(国内総生産)伸び率が9.1%と
1997年来大きく伸びました。

株式市場でも買い安心感が出て
株価指数は大きく上がってきました。
12月には4500ポイントを上回って
株式市場には活気が出てきました。
そして2004年1月には
H株株価指数でも5440.75ポイントという
昨年からの流れを引き継ぎ上昇し続けました。

日本の投資家が中国株に注目し始めたのは
2003年の夏以降でしたが、まだ一部の投資家だけでした。
一般の投資家が中国株に注目し始めたのは
2004年に入ってから購入された方が多くでました。
日本の投資家でも中国株に投資したのは
1月から3〜4月まで多くの方が投資しています。
また中国株関連の本が多く出版された時期も
2003年の末から2004年の春にかけてでています。

中国政府は中国経済に過熱感が出てきたために
一部の業種に関して行政指導を行い過熱感を冷やそうとしました。
業種では鉄鋼、アルミ、建設関連となっています。
H株指数では1月の5440.75ポイントを最高に
右肩下がりで下がり続け
5月には3500ポイントまで下がっています。
その後少し上がり7月には4400ポイントまで回復しましたが、
8月には4000ポイントを割りました。

では、この時期に中国株を購入した日本の投資家は
この時期どのような行動にでたのでしょうか。
短期で中国株に投資した日本の投資家は
実際春以降中国株を売却してきました。
特に7月以降日本人の投資家は中国株を売却しています。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年12月3日(金)

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