イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第366回
長期投資と配当金

シノペックとペトロチャイナが
6月中間期の配当金では0.04元、 0.115919元を出しました。
また、2004年でも同じ金額での配当金を出したときには
2004年10月21日の株価では
シノペックが3.075香港ドル、
ペトロチャイナが4.125香港ドルでしたので
21日の株価で配当利回りを見てみた時には
シノペックが2.452%、ペトロチャイナが5.298%になります。
では2005年度もこのような配当金を出せるかどうかになると
事情が変わってきます。

今回は原油高騰で利益率が上がったことで
期末決算の時には中間期より
配当金が上がっていく可能性が大きくなっています。
これは両社の株を購入していた投資家にとっては朗報です。
ですが、2005年度以降原油価格上昇が続くかどうかというと
疑問がでてきます。
原油価格が下がったときには
売上にに対して収益が下がっていく可能性があります。
当然配当金でも少なくなっていく可能性があります。
では今まで両社の
配当金に対しての金額は幾らだったのでしょうか。

・シノペック
2003年 0.09人民元
2002年 0.08人民元
・ペトロチャイナ
2003年 0.178人民元
2002年 0.12人民元

配当金では増えています。
次に2003年近辺での両社の安値での株価です。

シノペック :1.36香港ドル(2003年3月)
ペトロチャイナ :1.59香港ドル(2003年4月)

2004年10月21日の株価です。
シノペック :3.075香港ドル
ペトロチャイナ :4.125香港ドル

現在の株価では
2003年の安値よりは2倍以上の株価になっています。
では2003年の安値から2004年度の配当利回りを見てみます。
2004年期末でも同じ配当金を出したときには

シノペック :0.08元(0.0754香港ドル)
ペトロチャイナ :0.231838元(0.218550香港ドル)

2003年近辺での両社の安値での株価で配当利回りを見ますと、

シノペック :5.544%
ペトロチャイナ :13.745%

もし、2003年度の両社の株価安値近辺で購入していたら
5.544%と13.745%の利回りになっていました。

この数字自体
日本の銀行金利と比べたときには凄い利回りになります。
ですが2005年はこの配当金を出せるかどうかはわかりません。
原油価格が下がったときには利益でも減っていきます。
ですが、長期で見たときには
原油は中国では必要ですから
上がっていく事は間違いないでしょう。
配当金でも上がっていく可能性が大きい企業です。
ですので今の株価での配当金での利回り云々ではなく、
長期で投資を考えた時には
このような業種の株価が下がったときが
購入できるチャンスと見ることができます。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


←前回記事へ

2004年11月2日(火)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ