イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第351回
平均企業成長率

中国株に投資するということは
中国の成長と共に発展する企業の成長に
投資するということでもあります。
ですから中国のGDP(国内総生産)成長率より高い企業に
投資を考えていくことになります。
GDP成長率より企業の伸びが低い企業に関しては
企業自体の成長が低いですから
投資対象として見ることができません。
長期で投資を見ていったときには
企業の年間成長率が大事になってきます。
普通の企業は営業利益でも
平均した数字で伸びていくことはありません。
企業が成長していくには投資が必要です。
事業に投資していく期間は
利益率が下がる場合が多くなってきます。

投資した事業が収益に繋がってきたときには
利益の刈り入れ時でもありますので収益率でも上がってきます。
事業への投資期間によっても
収益率、利益幅も当然変わってきます。
業種によっても
どこまで市場のマーケットでの成長が見込めるかによっても
違ってきます。

短期投資で見た場合は事業投資期間、
投資回収期間を見る必要はありません。
投資する企業へのタイミングだけを考えていけばいいのです。
長期で投資企業を見たときには
事業投資期間、投資回収期間の
両方の期間を見ていく必要があります。
例えば製薬企業なら新商品の開発期間と
市場に製品が出荷され発売して収益に繋がる期間。
開発する製品によってもどのくらいの期間がかかるのか、
1年なのかまたは3、5年なのか、もっと長期かもしれません。
その製品はどれくらい市場で利益を上げることができるのか。
市場での購買力はどれくらいか。
開発費における利益率ではどのくらいか。
製薬企業は次々と新商品を開発し、
市場に投入していきながら
利益を上げていかなければいけない業種です。
新商品での製品投与のサイクル期間はどのくらいなのか、
等も見て判断していくことで
初めて長期的な企業の成長率がわかってきます。
例えば10年間を投資期間と見た場合には
開発から製品販売に至り、収益伸び率がどのくらいになるのか、
その平均がその企業の10年間の平均成長率になります。
この10年間の平均成長率が高ければ高いほど
投資でも魅力が出てきます。
企業の成長率が高ければ
それだけ株価も上がっていく可能性が大きくなるのです。

<次回に続く>



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年10月12日(火)

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