| 第348回株価が上がった企業
 現在の中国株はまだ高い段階の株価となってはいません。一般的な株価では、香港上場のH株では100円程度、
 100円以下の銘柄が多くあります。
 ですが実際は成長している企業の株価は
 昨年と比べても上がってきています。
 香港H株指数では昨年は2000ポイント程度のものが
 現在は4000ポイント程度ですので
 株価でも2倍になっている企業が多くあります。
 例えば北京オリンピック銘柄でもある
 大唐国際発電 (コード:0991)の
 2003年3月時点の株価は2.4香港ドルでしたが、
 現在は6香港ドル近辺と1年半程度の間に約2.5倍になっています。
 ガス企業大手の新奥燃気(コード:2688)は
 2003年4月には2香港ドル以下でしたが、
 現在の株価は4香港ドル前後と
 こちらも1年半の間に株価が2倍になっています。
 株価がもっとも大きく上がった業種に鉄鋼株があります。例えば馬鞍山鋼鉄(コード:0323)の2003年期末決算の純利益では
 前年同期比で682.74%と6倍以上に伸びています。
 株価も昨年の0.60香港ドル近辺の株価から
 一時は4香港ドル近辺まで上昇しました。
 現在の株価は3香港ドル近辺ですが
 昨年の株価より5倍程度高い株価となっています。
 また、配当金でも2003年度には0.20元を出しており
 配当利回りだけを現段階の株価で見ても6%程度になります。
 今年も同社が同じ程度の業績を上げていくことができれば
 今年も配当金でも0.20元前後も期待できます。
 株価では50%以上上げている企業も多くでました。
 また業績でも前年同期比より大きく変動しない企業では
 株価では昨年より少し上がった程度の企業もあります。
 毎日の株価の変動だけを見ていると気がつかないのですが、半年ではなくて1、2年程度の株価変動を見ていくと
 大きく上がっているのが分かります。
 ですから株式市場では毎日の株価の変動を気にするよりも
 将来の業績がどちらに向かっているのかを見ていかない限り
 大きな利益には結びつきません。
 投資したい企業の情報をいち早く知ったとしても
 それがすぐに利益に結びつくわけではありません。
 将来企業がどのように成長していくのかを見極める材料として
 知っていれば良いことです。
 逆にいち早く情報を手に入れたとしても
 投資したい企業の株価が高値圏内であったときには
 その後その企業に対する市場の熱が冷めたときには
 株価でも急落していく可能性だって大いにあります。
 そのときは株価でも高値掴みになってしまいます。
 情報だけで短期売買することにはリスクが伴います。
 それより情報を分析して企業の将来性を見ていくほうが大事です。
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