第335回
長期投資とチャート分析
普通の投資では利益がどのくらいまで伸びていくかを見た上で
株価水準を見ていきます。
一番大事なのが投資していく企業の将来性と業績で、
投資の判断基準となります。
中国が成長していく上で必要な業種なのか、
その業種は今後どれくらいの年数伸びていくことができるのか、
業種の中でも勝ち組に入る企業なのか、
その企業がほかの企業にはない特徴、技術を持っているのかが
最大の関心事です。
そして投資できる企業と思われたときに
初めてチャートを見ていきます。
現在の株価水準は高いのか安いのか、
他の企業と比べて株価に割安感はあるのかどうかを見ていきます。
チャート分析ではどの企業であれ
チャートで見たときに投資のチャンスが出た企業が
投資できる企業になります。
ですから企業が重要視されるよりも
企業の株価推移が大事になっています。
また、チャート分析と企業業績を重要視するときには
ほかの面(要素)でも株価で違った動きをします。
現在は原油価格が高騰しましたので
石油や石炭の業種は業績でも上がっています。
株価も高値近辺で推移しています。
ですがさえないのは電力企業の株価です。
原材料として使う石油や石炭の価格が上がってきた為に
業績では伸びても収益では低い伸び、
またはマイナスの電力企業もあります。
石油企業では中国石油(ぺトロ・チャイナ、コード:0857)が
株価に対して中間決算時の株価では
約2.5%の中間配当を出しました。
ですから配当金でも魅力がある企業です。
また、電力企業の業績でも
原油価格が下がっていけばその分利益が膨らんできます。
将来の株価上昇に繋がる可能性があります。
ですが、このような内容はチャート分析は
あまり重要ではありません。
株価を購入するなら
どこまでチャート分析で株価が下がっているのかが大事です。
数字上での計算が最優先なのがチャート分析です。
逆に企業の将来性から投資を考えていくのが
企業成長期待の投資方法です。
こちらは投資でも政治、経済、両面の
いろいろな角度から企業を検討していく必要があります。
短期投資だけで考えるのでしたら
あまり考える必要はないでしょう。
短期投資ではチャート分析での投資もあり得ます。
またチャート分析では下がったときが買いですから、
そのようになったときにはすぐに購入しなくてはいけません。
時間との戦いでもあります。
ですが、長期で大きな利益を考えるのでしたら
株価でも底値圏内になったときに
購入していけばいいだけのことですから
あわててすぐに買う必要はありません。
長期投資でしたら数年間の間に安くなったときに
購入を考える位でいたほうが良いでしょう。
石油価格が今後下落したときに購入をしていく、
または電力企業でももう一段の株価での下げたときに期待するなど、
投資方法でもいろいろと組み立てて考えていくことができます。
長期で大きな利益を考えるのでしたら
企業業績を見ていく必要があります。
株購入を検討したときには
株価水準は一番最後に考えていけばいい事です。
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