第334回
チャート分析と株価
中国は発展途上ですから
国と共に伸びていく企業が多くでてきます。
勿論業績の上でも伸びてきている企業が多くあります。
1年前1香港ドルの株価になっていた
Aという企業があったとします。
そして今年の株価が2香港ドルになったとします。
このときに昨年の一株利益が10円だったとき
A企業の今年の一株利益が20円になったとします。
このときにチャートでも2倍になっており、
一株利益も2倍になっていたときに
チャートでも株価でも釣り合いが取れます。
ではA企業の昨年と今年の上下幅の株価では
実際はどうだったのでしょうか。
普通株価は毎日変動していますので
高い日もあれば安い日もあります。
A企業の株価が昨年と今年を見たときに
一番安い株価のときが0.8香港ドルで、
高値が2.5香港ドルだったとします。
このときに0.8香港ドルで買い、
2.5香港ドルの高値で売却できれば一番利益が出せます。
この高値と安値がチャート分析で判れば便利ですし、
利益でも上がっていきます。
このような底値と高値を当てて投資を考えるのが
チャート分析です。
株価推移を90日、90週、90ヶ月のチャートの線を見ながら
底値になる時期を見たり、
下げでも新値3本足のように
大きな流れで3回下がったときには底値に近づいた為に
買いのチャンスになる、という
投資方法での考え方もあります。
またこのほかにも出来高移動平均、
逆ウォッチ曲線等いろいろなチャート分析があります。
いずれも目的は同じで株価の下値と高値を当てて
投資時期を見つけようというものです。
チャート分析で一番大事なのは
今までの業績を元に判断していることです。
ですからA企業の一株利益が来年いくらの利益になるかよりも
現在の株価チャートから分析して投資していくためのものです。
投資ではいろいろなやり方が考えられますので
この方法もひとつの投資方法ではあります。
ですがチャートで投資を見るときと、
普通の投資を大きく違うところがあります。
A企業という将来の成長性です。
A企業が来年30円の利益を上げていったとします。
今年が20円で来年30円の利益でしたら
1.5倍に利益が膨らんでいくことになります。
チャート分析では来年の業績予想よりも、
現在の段階のみでの安値水準が最大の関心事です。
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