イラストレーター・小泉鉄造さんが
明かしてくれる、株式投資の虎の巻

第281回
利福国際への投資

香港への観光収入は
2011年には110億米ドルに達する可能性があります。

また、香港、バンコク、ソウル、シンガポールを対象とした
4都市でのショッピング・観光収入は平均8%となり、
2006年度予想 --- 140億米ドル
2011年度予想 --- 200億米ドル
と見られます。

特に香港への旅行者は
支出の50%以上をショッピングに使っています。
4都市を訪れる中国本土の旅行者数が、
2004〜2011年には2430万人を超える予想で
これは中国経済の成長、
手頃な価格でのツアー商品が出てきたためです。
香港には来年、2005年ディズニーランドが開園します。
ですから中国本土から多くの中国人が
香港に観光にやって来た時に必ず訪れるでしょう。
当然その観光客が同社にも大勢のお客として来店しますので
売り上げが伸びていくことは間違いのないことでしょう。

利福国際は百貨店業者ですし、小売企業でもあります。
同社は今後数年間は大きく業績を伸ばしていいくでしょう。
ですから香港だけを考えたときには投資を検討できます。
ですが、小売企業として
中国本土を含めた視点から投資を考えますと疑問がでてきます。
投資では当然大きな投資利益を追及していきます。
中国市場がまだ開放されていない時期でしたら
同社に投資を考えることはできたでしょうが、
今後同社が中国市場で大きく発展していける可能性があるのかを
見ていく必要があります。

小売では中国本土のA株市場に上場している
第一百貨店があります。
第一百貨店は上海で一番大きな百貨店ですが
A株上場ですから
海外投資家の私たちには購入することが出来ません。
また購入できる企業だとしても
その時には再度検討していかなければいけませんが。

小売企業として投資を考えられる企業では
上海B株企業の上海友誼(フレンドシップ)があります。
このような企業と見比べて投資を検討する必要があります。

ですが、香港は今後数年間は観光客が増えますので
利益とともに株価も上がっていくことが予想できますので
気になる企業ではあります。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2004年7月6日(火)

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