第262回
自己責任
就職でも人気があるのが大手企業です。
中小企業ですと給料も大手と比べると安いですから
生涯賃金でも長い間には大きな金額の差になってきます。
一般には大手企業や
安定した就職口として公務員などには
多くの人が就職を希望します。
また将来性がある業種だと考えて就職する方法もあるでしょう。
リスクという点から就職を考えた時は
大手企業や公務員などは安定していると考えることができます。
ですがリスクを覚悟で就職しないで
自己で企業を設立する人もいます。
また自分がしたい仕事を優先し、
お金は二の次ということで
就職ではなく就業するという人は比較的にリスクが高くなります。
どちらに進んだとしても
程度差はあれ人それぞれの苦労はありますし、
また結果も先々思っていることと違ってくることも
大いにあります。
大手企業に入ったはいいが
自分の思ったような仕事ができない、
転勤になったために家族が離れなければならない、
このようなことは大したことではなく
自助努力で解決できる可能性があります。
ですが大手企業でもリストラされたり
会社が倒産することもあります。
ここではリスクをなるべく排除したつもりでも
100%のリスクを背負ってしまうこともあります。
自己で企業を起こした方なら
もともとリスクと苦労を覚悟で行動していますから
結果に対しては文句は言えません。
寧ろそこをバネにして
再度挑戦していくことになるかもしれません。
就職ひとつにしても先々の結果が思い通りにいくとは限りません。
株式投資でも先進国が安全だという考え方もありますし、
リスクがありそうでも
発展途上国の株式市場に投資を考えることもできます。
リスクを避けたい人は株式投資はしないほうがいいでしょう。
ですがリスクはあってもリスクを最小限に抑えたい、
絶対避けたいと考えて投資する人は
先進国の市場に投資する人が多くなるでしょう。
リスクはあっても大きなリターンを求める人なら
発展途上国の市場に投資する人が多いでしょう。
株式投資でリスクは少なく、
だがリターン(利益)は多くほしいという事を
かなえてくれる市場はありません。
リスクとリターンは表裏一体で、
リスクが大きい分だけリターンが大きいのが普通です。
リスクとリターンで市場を考えますと
リスクだけを見ますと
現在は日本市場よりは中国市場のほうが
リスクは少しあるかも知れません。
株式市場でもまだ法律が完全ではありませんので
この点がハッキリする、また企業の情報開示でも
完全ではない可能性が大きくなっています。
ですがそれを打ち消すくらいのリターンを、
中国株は恩恵を与えてくれると思っています。
投資では色眼鏡で国を見るのではなく、
現実の姿を見極めて投資することが大事です。
現実な国家発展の成長率、企業の成長性、世界のお金の流れ、
を冷静に判断していくと投資できる国、市場が見えてきます。
ただし投資は自己責任で。
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